年頭所感「発足して25周年になりました 更に力を合わせ高峰を目指しましょう!
【掲載:2012年01月15日】
新しい年を迎え,皆様のご健康とご多幸を祈念いたします。今年もよろしくお願いいたします。
未曾有の災禍の拳友に熱い想い
昨年3月に発生した東日本大震災と原発事故は広範囲に未曾有の被害を与えました。私たちの仲間も甚大な被害をこうむりました。心からお見舞い申し上げます。
日本連盟は全国の拳友に呼びかけて募金を行いました。1072団体と55,454人の方々がこれに呼応し,6800万円余の義援金が集計されました。
義援金は早速,被災地の県連盟を通じて配分されました。全国の皆様が示されたご厚情に対し,深甚なる謝意を表すものであります。
普及と指導者の拡充・強化
今年は日本連盟が発足して25周年となります。この間,お力添えをいただいた各地・各方面の皆様に敬意を表します。さらに高峰を目指して,ともに努力していきたいと思います。
日本連盟が実施している技能検定制度は開始してから18年目を迎えます。私たちは向上を目指して普及基盤の拡充をはかり,指導者の育成をより強化していくための新たな施策を開発して,武術太極拳の質的高揚と普及の素地を強めていくようにしたいと考えます。
「スポーツ庁」新設へ,行政と協調を
昨年6月,国会で「スポーツ基本法」が成立しました。さらに「スポーツ庁」新設のための調査費が新年度予算案に組み入れられました。改めて国がスポーツに関する施策をつくり,実施していく方向が一段と進む状態が見られます。
そのような中で,私たちが各地で取り組んでいる市町村体育協会加盟を積極的に進めるなど,行政と結びついた活動を促進させることも身近な問題として大切なことであります。
オリンピックも遠くない!
国際オリンピック委員会(IOC)は「2020年夏季オリンピック」で,新たに1競技を実施競技に加えることとして,8競技を候補に選定しました。武術太極拳が初めてその中に入りました。
来年秋のIOC総会で決まりますが,私たちのスポーツは歩一歩とオリンピックに向かっていることを実感します。その方向で努力するなかで,ジュニア選手の育成・強化は私たちが特に力を注ぐことであります。ともに頑張りましょう。