この一年『絆』と共に歩む (福島県武術太極拳連盟からの義援金御礼)

【掲載:2012年05月15日】

貴下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

あの天変地異と思える大震災に遭遇し,そして忌まわしい原発事故と続きました。やっと一年,まだ一年とこの期間の思いは人それぞれに様々のようです。

日本武術太極拳連盟の呼びかけに応じて皆様方から寄せられた義援金は,ただちに被災した福島県武術太極拳連盟の会員に届けられました。その迅速な対応には驚くばかりでした。さらには第一次義援金に続いて第二次義援金と,思いもよらぬほどの皆様方の篤い心に触れることになりました。

遅ればせながら,心より感謝の念を抱き厚く御礼を申し上げます。

思えば,スポーツとして趣味として健康のためにと始めた太極拳でありますが,太極拳を通して全国の仲間からこのように熱い気持ちを受けるとは思いませんでした。義援金はもとより,手紙や電話・メール等で見舞い・励まし・支援の言葉をいただいたことには,真の「絆」を感じました。全国に仲間がいると思うと,どれほど心強かったかわかりません。この感謝の気持ちは言葉では言い尽くすことができません。

いま,福島県内の震災・原発事故で避難を余儀なくされている浜通り地区では太極拳活動ができていないのが実情です。それでも避難先や転居先で「太極拳をまた始めた,続けている」という声を聞くと,太極拳を通して人の絆を感じざるを得ません。それ以外の大部分の地区は,表面上いままでと変わりないまでに戻りましたが,放射能汚染に対する不安が活動を狭めていることも事実です。

福島県連盟として,今までと同じように活動をし,更に今年は創立20周年の記念行事を計画しております。こうした新たな取り組みを日本全国の太極拳の仲間に見てもらうことが復興の証しとなり,日本全国の太極拳の仲間の熱い気持ちに応えることと考えております。

 

福島県連盟会員一同と共に復興に向けて努力することを誓い,義援金の御礼とさせていただきます。

 

平成24年3月吉日

福島県武術太極拳連盟
会 長 望木 昌彦
理事長 遠藤 淑子