都道府県連盟活動紹介 ~宮崎県連盟編~
日本武術太極拳連盟に所属する各都道府県連盟の活動や武術太極拳への想いなどをご紹介します。
私たち宮崎県武術太極拳連盟は、九州南東部に位置する宮崎県で武術太極拳の普及と研鑽に取り組んでおります。
県が「日本のひなた」と全国に向けて宣伝するほど、年間をとおして太陽と日照に恵まれた温暖な気候と自然豊かな中で、所属する11協会、約300人の会員が武術太極拳を日々慣行し、健康の維持や技術の向上を主な目的に楽しんでいます。
県連盟の設立は平成3年(1991年)、来年には設立30周年を迎えようとしております。
その間、1996年に「第9回全国健康福祉祭みやざき大会(ねんりんピック‘96宮崎)」と、2009年に「第22回全国スポーツ・レクリエーション祭みやざき」の2つの全国大会を主管開催し、全国の太極拳愛好者、選手、コーチ、スタッフの方々と交流する機会を賜りました。
「ねんりんピック‘96宮崎」開催の折には、開催県の行うアトラクションとして全国初の試みとなる「県連盟会員150人による24式太極拳集団表演」を、日本武術太極拳連盟の講師の方々のご指導を頂きながら成功させることができ、その後の各全国大会における集団表演の定番化の先駆けとなれたことは、当連盟といたしまして大きな自信と誇りになれたと思います。
このような経験やご指導を受けることがきっかけとなり、県内の会員の意識がより高まり、太極拳段級検定試験への取り組みや、指導員の育成と普及活動が本格的に動きだし、現在の当連盟の姿へと繋げることができております。
ただ、これまで大人世代への太極拳の普及に比較して、ジュニア層の開拓と育成、長拳の普及についてなかなか進まず当連盟の課題となっておりましたが、近年の原田将司コーチ(日本連盟強化委員会強化コーチ)の宮崎県移住にともない、現在では積極的なジュニア選手育成と長拳普及活動にも取り組んでいるところです。 九州沖縄ブロックジュニア委員会とも連携し、長拳選手強化練習会や長拳技能検定試験を県内で開催いたしております。また競技においては、全日本選手権大会、茨城国体の各種目で、当連盟代表選手が第1位の成績をおさめることができました。
大人世代とジュニア世代の活動が高まり盛り上がってきた当連盟は、6年後に宮崎国体開催という新たな大きな目標と節目を迎えようとしております。
その準備と県内への宣伝を兼ねて昨年12月に「武術太極拳フェスティバルin MIYAZAKI」というイベントを開催いたしました。県中央部に位置する川南町の全面協力もいただき、600人収容のコンサートホールにおいて、県内の各協会からの参加チームとジュニアチーム、友好団体として福岡青藍拳社チーム、ゲストとして内田愛日本連盟強化委員会強化コーチにそれぞれ演武していただき、会場は600席が満席となる盛大なイベントとして開催することができました。
開催地の川南町からも、「同会場での他の催しと比較して来場観客がとても多かった」とご好評を賜ることができましたことは、参加した各チームの豊富な演武種目と、県内と友好団体の長拳ジュニアチームのはつらつとした躍動的な演武、ゲスト演武の優雅で高い表現力など、すべてがステージ上で一体となれた結果であると思います。
数年後に開催される宮崎国体「国スポ宮崎」の成功を当面の最大の目的に掲げて、まだまだ課題はたくさんあるものと思われますが、これまでの経験を糧にして、未来に向けた更なる挑戦と発展を目指しながら、基礎をしっかり固めつつ当連盟一丸となって邁進してまいります。
(宮崎県連盟 国体準備委員)
本誌より: 武術太極拳にまつわるエピソード等の寄稿を募集しています。宛先は日本連盟事務局会報係まで。※掲載に際しては事前にご連絡いたします