【年頭所感】太極拳の世界選手権 今秋開催予定,国際武術連盟加盟が150カ国・地域に

【掲載:2014年01月17日】

新しい年を迎え,皆さまのご健康とご多幸を祈念いたします。

「和を以て貴(とうと)し」とする武徳の精神を発揚して,努力していく一年にしていきましょう。

昨秋の第12回国際武術連盟(IWUF)総会で,加盟数が150カ国・地域となりました。各国際競技団体(IF)のなかで,私たちも注目される存在になりつつあります。

さらに「太極拳」のみの「世界選手権大会」が今年から実施されます。第1回大会は11月,中国四川省成都市で挙行される予定。

最高段位「4段」を目指す 技術指導体制の強化

(公社)日本武術太極拳連盟が進めている「技能検定」「指導員資格」「審判資格」の三本柱は全国に根付き,武術太極拳の普及と向上の原動力になっています。

一昨年12月から最高段位の「4段」が導入され,昇段のための研修会,講習会が活況を呈しております。

また,指導体制の強化は大切です。日本連盟が2009年から実施している「本部研修会」はブロックにおける技術的中核指導者の育成を目指したものです。

進むスポーツ行政 市区町村体協との協調

「スポーツ基本法」が国会で決議され成立し,「スポーツ庁」新設が具体化しつつあります。改めて国策としてスポーツ振興が叫ばれていくでしょう。高齢化社会に突入した今日,スポーツへの思いはさらに大きくなるにちがいありません。

私たちは太極拳を中心に武術の輪をさらに大きくしていきましょう。これはまさに時代の要請であります。

そのなかで,各都道府県体育協会の構成単位である市区町村体育協会への参加と協力はたいへん大切なことであります。すでに,そのような体制をつくりあげた私たちの仲間は少なくないと思いますが,まだ行っていないところは地域と行政の組み合わせを考え,その方向に歩を進めることを期待します。