「第10回喜多方太極拳フェスティバル」2900人が来場して大盛況

太極拳のまち宣言10周年記念事業 福島県喜多方市で

集団演武交流会に全国の13チームが参加
日本初の「太極拳のまち」宣言から10年

【掲載：2013年7月17日】

6月29日，「太極拳のまち」福島県喜多方市の喜多方プラザ文化センターで同市のシンボルイベント「第10回太極拳フェスティバル」が開催された。太極拳フェスティバル実行委員会，喜多方市太極拳のまちづくり推進委員会の主催。（公社）日本武術太極拳連盟，喜多方市太極拳協会，福島県武術太極拳連盟ほかの後援。

今年は喜多方市が2003年（平成15年）日本で初めて「太極拳のまち」を宣言してからちょうど10年。これを機に「太極拳のまち宣言10周年記念式典」と毎年欠かさず続けてきた「太極拳集団演武交流会」，「老師・選手による模範演武会」が行われた。

記念式典に先立って，太極拳ゆったり体操指導員会のリーダーたちの指導による「喜多方発　介護予防のための太極拳ゆったり体操講習会」が行われた。また，2003年の「太極拳のまち宣言」から現在までの喜多方市の10年間のあゆみを紹介する写真・映像がスクリー
ンに映し出された。

記念式典では主催者の山口信也喜多方市長の挨拶に続いて，フェスティバル実行委員長の鈴木充正喜多方市太極拳協会会長が歓迎の言葉を述べた。来賓として式典に参加した齋藤仁一喜多方市議会議長，中国駐新潟総領事館の紅燁領事室長，（公社）日本武術太極拳連盟二階俊博会長（同連盟石原泰彦理事・事務局長が挨拶代読）がそれぞれ祝賀の挨拶を述べた。

式典では「太極拳のまち」宣言以来，さまざまな角度から「太極拳のまち　喜多方」の発展に尽力した個人・関係団体が表彰された。

午後の第2部「太極拳集団演武交流会」には，地元喜多方市をはじめ神奈川県，新潟県，宮城県，千葉県，埼玉県，福島県，山形県から12チームが参加して，それぞれのチームが工夫を凝らした演武が繰り広げられた。

出場チームの中から，100人近い喜多方市民審査委員による投票により次の4つの賞が選ばれ，表彰された。ベストパフォーマンス賞＝船仲・横練馬チーム（新潟県），ナイスパフォーマンス賞＝太極萌祐（福島県）・千葉太極武術院チーム（千葉県），10周年特別賞＝喜多方シルバー太極拳愛好会（福島県）。

第3部の「老師・選手による模範演武会」では孔祥東日本連盟強化コーチ，陳静，渡邉俊哉の両講師と栃木武術隊の演武に加え，今年の第21回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会で優秀な成績を収めたジュニア選手（中高生）5人による演武も行われ，10周年のイベントとしてふさわしいパフォーマンスに会場から大きな拍手が続いた。

同日夜には「蔵のまち」としても有名な喜多方市の「大和川酒蔵　北方風土館」で懇親会が行われ，模範演武の講師を囲み，70人以上の愛好者が参加した。会津喜多方祭囃子保存会の演奏と民謡に合わせて会津磐梯山の踊りの輪ができるなど楽しいひと時となった。

フェスティバルのタイアップイベントとして翌朝6時30分から押切川公園体育館駐車場で陳静・渡邉俊哉両講師の指導による「おはよう太極拳朝練会」が行われ，さわやかな空気の中，およそ100人が参加した。

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今回のフェスティバル参加者は演武チーム，体験参加者，観客らを合わせて2900人に上った。

第10回太極拳フェスティバル講師と選手による模範演武

（敬称・肩書略）