「第11回アジアジュニア武術選手権大会」日本代表選手決定!!
年齢A・B・C組に男女計14人
中国・マカオ 8 月14日~21日(競技は17日~20日)
6月3・4日(土・日)の2日間、東京・日本連盟トレーニングセンターにおいて、今年8月に中国・マカオで開催される「第11回アジアジュニア武術選手権大会」の日本代表選手選考会が実施されました。
選考会では、4月に行われたJOCジュニアオリンピックカップ大会の結果も参考に、年齢、種目、実力、訓練状況などを総合的に判断して選ばれた候補選手から29人が参加して代表の座を競いました。
日本代表選手団は、選手強化委員会役員・コーチによって選定が行われ、日本連盟「日本代表選手団選定委員会(委員長1人、委員2人、計3人)」の承認を経て決定しました。また、日本代表選手団の監督1人、コーチ3人、帯同審判1人も併せて選出されました。日本代表選手団の名簿は次の表のとおりです。
日本代表選手団一行は、日本連盟トレーニングセンターでの直前合宿で調整訓練を行い、大会へ向けて出発いたします。
日本代表選手団(TEAM JAPAN)の代表選手たちの活躍を期待します。
「第11回アジアジュニア武術選手権大会」日本代表選手団名簿
年齢 区分 | 性別 | 種目 | 氏名 | ふりがな | 所属 | 出場種目 | |||
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徒手 | 短器械 | 長器械 | |||||||
1 | A組 | 男 | 長 拳 | 新小田 広希 | しんこだ こうき | 大阪府 | 長拳 | 刀術 | 棍術 |
2 | 長 拳 | 田中 壮流 | たなか そうる | 北海道 | 長拳 | 剣術 | 槍術 | ||
3 | 太極拳 | 樋ノ口 大翔 | ひのぐち まさと | 岩手県 | 太極拳 | 太極剣 | / | ||
4 | 女 | 長 拳 | 貴田 胡花 | きだ こはな | 兵庫県 | 長拳 | 剣術 | 槍術 | |
5 | 長 拳 | 小櫻 果 | こざくら このみ | 広島県 | 長拳 | 刀術 | 棍術 | ||
6 | 太極拳 | 棟方 ひより | むなかた ひより | 北海道 | 太極拳 | 太極剣 | / | ||
7 | B組 | 男 | 長 拳 | 加藤 元気 | かとう げんき | 岐阜県 | 長拳 | 刀術 | 棍術 |
8 | 太極拳 | 川村 心輝 | かわむら しき | 岩手県 | 太極拳 | 太極剣 | / | ||
9 | 女 | 長 拳 | 白川 奏那 | しらかわ かんな | 兵庫県 | 長拳 | 刀術 | 棍術 | |
10 | 太極拳 | 鈴木 稀花 | すずき きっか | 茨城県 | 太極拳 | 太極剣 | / | ||
11 | C組 | 男 | 長 拳 | 王 俊翔 | おう しゅんと | 広島県 | 長拳 | 刀術 | 棍術 |
12 | 長 拳 | 渋谷 天獅 | しぶや てんし | 岐阜県 | 長拳 | 刀術 | 棍術 | ||
13 | 女 | 長 拳 | 下起 咲美 | したおこし えみ | 愛知県 | 長拳 | 刀術 | 棍術 | |
14 | 長 拳 | 長友 晨煕 | ながとも しんき | 埼玉県 | 長拳 | 剣術 | 槍術 | ||
15 | 役員・コーチ | 孫 建明 | そん けんめい | 選手強化委員会 ヘッドコーチ/監督 | |||||
16 | 孔 祥東 | こう しょうとう | 同 委員長 | ||||||
17 | 神庭 裕里 | かみにわ ゆり | 同 ジュニアヘッドコーチ | ||||||
18 | 丹井 均 | たんい ひとし | 同 強化コーチ | ||||||
19 | 帯同審判 | 堀米 昭義 | ほりごめ あきよし | 国際審判員 |
「第11回アジアジュニア武術選手権大会(中国・マカオ)」
日本代表選手選考会レポート 選手強化委員会
6月3日(土)・4日(日)の2日間、東京・日本連盟トレーニングセンターにて標記の代表選考会が行われた。本選考会の参加メンバーは今年4月に行われた「第31回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」の成績をもとに選抜された。本大会時においても国際大会の年齢枠が確定していなかったため、年齢枠を広げて実施し、大会後アジア武術連盟から発表された国際大会該当年齢枠に従い29人の日本代表候補選手たちが選抜された。
今回、選考会直前の台風の影響で新幹線が運休するなど交通機関の大きな乱れにより、主に西日本選手たちの東京入りが1日遅れたことで、当初の予定から大きくスケジュールを変更して選考会を行った。
西日本選手の東京入りが選考会1日目の夜になったことで、1日目に行われる予定だった拳術系の選考会を急遽中止とした。拳術系は当初の予定では2日間にわたって行う予定だったが、急遽日曜日の1日で3種目を行うことになった。午前中は短器械と徒手、午後は長器械とハードな日程となったが、選手たちは気持ちを切り替え集中して選考会に臨めていた。なお太極拳の選手については全員東京入りできていたので、予定通り1日目の午前中に太極剣、午後は太極拳の選考会が行われた。
今回のアジアジュニア選手権大会は2019年のブルネイの大会以来、4年ぶりに開催される。選考会に参加した選手たちの顔ぶれも新しく、またC組の選手を派遣するのも4年ぶりとなる。
国際大会の経験が少ない選手が多いため、日本チームとして万全な状態で現地入りすることが重要となる。またジュニアの国際大会でも2019年ルールが適用されたことで、今回も厳しい減点が予想されるため、規定套路の動作規格の見直し、跳躍の成功率をあげるなど徹底して訓練を行っていく必要がある。
これまで国際大会の年齢枠が未確定だったことで、JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会やブロック大会でも年齢枠を広げて対応してきたが、正式に国際大会の年齢枠が確定したことで、来年のJOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会から確定した年齢枠で実施される。これまでの不安定要因であった年齢枠の問題が解消されたが、安堵はしていられない。区分の変更が1年早まることで、国際大会を目指す選手は早期に次の区分の套路習得が必要となる。
まずは去年の世界ジュニア大会の成績に続き、今回のアジアジュニア大会でも日本チームが活躍し、メダル獲得ができるよう更に力を注いでいきたい。
今回選考会に参加した選手たちは、先の見えないコロナ過で生活も練習もあらゆる環境が激変する中、それでも諦めずに前に進んで頑張り続けた選ばれし29人である。諦めずに前進するというスポーツの大切な力を、身をもって選手たちは教えてくれた。残念ながらアジアジュニア大会に選抜されなかった選手たちも、これまで頑張ってきた事は決して無駄ではなく、本選考会に残ることができたことに誇りをもって、これからも諦めずに努力し続けていってほしい。
最後に本選考会を開催するにあたり、日本武術太極拳連盟をはじめ、コーチ、保護者の皆様にご理解、ご尽力をいただきました。この場を借りて深く感謝申し上げます。