「第41回全日本武術太極拳選手権大会」(東京体育館)結果報告

個人34種目に8 歳から82歳までの選手1,479人、団体4種目に54チームがエントリー! 来場者3日間で1万2千人近くの大盛況

公益社団法人日本武術太極拳連盟が主催する「第41回全日本武術太極拳選手権大会」が、関係各所・各位のご尽力により、7月12日(金)~14日(日)の3日間、東京・千駄ヶ谷の東京体育館において開催され、大盛況に終わりました。

武術太極拳競技の国内最高峰のこの大会には、団体含めて延べ1,673人がエントリー。参加選手たちは日々鍛錬を重ねた成果を発揮し、素晴らしい演武を披露して会場は大きな拍手と歓声で包まれました。

また本大会は、9月に中国・マカオで行われる「第10回アジア武術選手権大会」日本代表選手選考会、10月に横浜BUNTAIにて行われる「第3回武術太極拳ワールドカップ大会」日本代表追加選手選考会も兼ねて行われました。

主管はNPO法人東京都武術太極拳連盟。後援はスポーツ庁、公益財団法人日本オリンピック委員会、公益財団法人日本スポーツ協会、東京都、日刊スポーツ新聞社、公益財団法人笹川スポーツ財団、NPO法人日本ワールドゲームズ協会、公益社団法人日本中国友好協会、アジア武術連盟。協賛は、太極パートナーズ各社(アシックス、ダイワコーポレーション、フォトクリエイト、島村運輸倉庫、太極サポーター、太極縁、太極拳ウェアYUN、恒和産業)。

ワールドカップ日本代表選手の写真は、OLI HAU OLI Photo Office Co., Ltd. の提供

ワールドカップ日本代表選手の写真は、OLI HAU OLI Photo Office Co., Ltd. の提供

東京体育館には多くの観客にご来場いただいた

東京体育館には多くの観客にご来場いただいた

開会の辞を述べる衆議院議員・加藤勝信会長

開会の辞を述べる衆議院議員・加藤勝信会長

8歳から82歳まで、幅広い世代の選手が日本一を競う

大会初日の7月12日(金)は、午前9時45分から開会式が行われました。開会式にはご多忙の中、衆議院議員・加藤勝信日本連盟会長よりご挨拶をいただき、大会の開始が宣言されました。最後に及川佳織大会総審判長による競技ルールの説明がなされました。

メインアリーナには特設6コートを敷設、第1コートは国際武術連盟が正式に採用している国際コートを設置し、第6コートはコート下を保護して跳躍や衝撃で器械・床に損傷がないように配慮されました。

開会式に続いて、大会審判団役員および各コートに整列した審判員が紹介された後、入場行進曲とともに各コートに出場選手が入場し、会場は熱気と緊張感のあふれる独特の空気に包まれました。

競技は3日間にわたって行われ、シード選手のほか、全国から予選を勝ち進むなどして選ばれた個人競技部門の選手、男女合わせて延べ1,479人、団体競技部門の選手54チームが素晴らしい技を競い合いました。今大会の出場選手中、最年少者は8歳、最高齢者は82歳と幅広い年代の参加があり、各選手は美しく迫力のある演武をみせました。

また、今大会も全競技でゼッケンを着用せずに競技前に提示する方式を採用し、入場方式も選手が準備を十分に行った状態で怪我なく実力を発揮し、大会に出場できるようにするため、誘導スタッフの先導で順次、練習会場から競技会場に選手を送り出す方式で行いました。その他、密を避けるために会場内での成績掲示は行わず、日本武術太極拳連盟ホームページに成績を順次掲載しました。

東京体育館には全国から選手と観客が集結

東京体育館には全国から選手と観客が集結

選手、審判員、役員、スタッフ、ボランティア、スポンサー、そして観客の皆さまのご協力で大盛況に終わる

大会運営は、東京都武術太極拳連盟が担当し、会場設営・受付・進行・警備・表彰などに携わりました。

大会関連グッズ販売ブースでは、日本連盟教材テキスト・DVD、大会記念Tシャツ、アシックスのシューズや三栄の日本製剣、恒和産業のお茶、太極パートナーズ各社の様々な太極拳グッズなどを販売しました。

また、マスコミ等のメディアではフォトクリエイトの他にCCTV、月刊秘伝の取材班などが会場を訪れました。

昨年に引き続き、今大会も日本財団ボランティアセンターにもご協力いただき、設営、選手入場、表彰などサポートボランティアの方々にもご参加いただきました。改めて感謝申し上げます。

各日最初の組では整列して抱拳礼を行う

各日最初の組では整列して抱拳礼を行う

各社による太極拳グッズの販売も行われた

各社による太極拳グッズの販売も行われた

最終日には、「第3回武術太極拳ワールドカップ大会」の開催事前告知映像を放映

最終日お昼休みには、10月に横浜BUNTAIにて行われる「第3回武術太極拳ワールドカップ大会」の開催事前告知映像が放映されました。

昨年の世界選手権大会の様子を中心とした告知映像に、会場中が息をのんで注目し、観客からは迫力のある映像への感動の声が聞かれました。また、日本代表選手によるビデオコメントには、多くの拍手が送られました。

閉会式では表彰式エリアにて、当日競技の後半の種目と自選難度競技の代表表彰が行われ、日本連盟の近藤重和常務理事、西村誠志監査委員、孫建明常務理事から、それぞれ賞状とメダルが授与されました。引き続き閉会式に移り、最後に谷川大常務理事から素晴らしい演武を披露した選手をはじめ、審判員、スタッフ、ボランティアの皆さまを労う言葉を閉会の辞で述べられ、大会の幕を下ろしました。

大会の成功は、すべての関係者のご協力のおかげと深く感謝しております。今後とも一丸となって大会を作り上げていきましょう。

全日本大会ならではの様々な演武が披露された

全日本大会ならではの様々な演武が披露された

最終日にはワールドカップ事前告知映像を放映

最終日にはワールドカップ事前告知映像を放映

迫力のある映像に観客が息をのむ

迫力のある映像に観客が息をのむ

来年の大会も、東京体育館で開催

来年2025年度の「第42回全日本武術太極拳選手権大会」も、7月11日~13日に東京体育館で実施される予定です。また来年も会場でお会いしましょう!

大会記念Tシャツ・プログラムの販売について

会場に足を運ぶことができなかった皆さまより今年も大会記念Tシャツの購入を希望するお声を多数いただきましたので、注文の受付を行っております。

半袖Tシャツは、綿・ドライ素材ともに通常カラー2,800円(税込)となっております。大会プログラムは1,500円(税込)です。

Tシャツ等のデザインは、第35回大会から引き続き、中村剛先生にお願いしております。

「各種太極拳・伝統拳術・長拳や南拳の種目等々」を含んだ多くの種目を演技する選手をモチーフにクロッキー風に描きちりばめたデザインとしています。

サイズや色により在庫がないものもありますので、ご了承ください。

購入を希望される方は、日本連盟ホームページから、注文書と注文のご案内をダウンロードしてFAXや郵送でお申込みくださいますようお願い申し上げます。

ご多忙の中、加藤勝信会長にご来場いただいた

ご多忙の中、加藤勝信会長にご来場いただいた

表彰台で笑顔を見せる選手たち

表彰台で笑顔を見せる選手たち

美しく迫力ある演武に会場は拍手に包まれる

美しく迫力ある演武に会場は拍手に包まれる

大会後には笑顔で互いの健闘を称えあった

大会後には笑顔で互いの健闘を称えあった

設営日から多くのボランティアの皆さまにご協力いただいた

設営日から多くのボランティアの皆さまにご協力いただいた

設営日から多くのボランティアの皆さまにご協力いただいた

設営日から多くのボランティアの皆さまにご協力いただいた

緊張の面持ちで代表表彰を受ける選手たち

緊張の面持ちで代表表彰を受ける選手たち

孫建明常務理事より表彰を受ける齋藤志保選手

孫建明常務理事より表彰を受ける齋藤志保選手

人気の大会記念Tシャツと限定記念Tシャツ

人気の大会記念Tシャツと限定記念Tシャツ

競技写真を協賛社のフォトクリエイトが販売中

太極パートナーとして協賛いただいている株式会社フォトクリエイトのカメラマンが撮影した選手たちの表演写真が、9月11日(水)まで同社の専用WEBサイトで販売されています。日本連盟ホームページのトップページにある「太極パートナーズ」バナーの中の「ALL SPORTS community」をクリックすると、販売ページが表示されますので、是非ご覧ください。

「第10回アジア武術選手権大会」の日本代表選手12人、「第3回武術太極拳ワールドカップ大会」日本代表選手10人を決定

閉会式直後に、会場内の会議室で、自選難度競技に出場した選手の中から、9月に中国・マカオで行われる「第10回アジア武術選手権大会」の日本代表選手選考および、10月に横浜BUNTAIにて行われる「第3回武術太極拳ワールドカップ大会」の日本代表追加選手選考が行われました。関係役員の出席のもとで全日本大会の結果、種目、実力、訓練状況などを参考に、代表選手選考の協議が行われ、「第10回アジア武術選手権大会」に計12人(男子6人、女子6人)が、「第3回武術太極拳ワールドカップ大会」に計10人(男子6人、女子4人)の日本代表選手が選出されました(アジア選手権はこちらのページを、ワールドカップは下表の日本代表選手団名簿を参照)。

第3回武術太極拳ワールドカップ大会 日本代表選手団名簿

種目 性別 氏名 よみがな 所属 出身 出場種目 出場枠
1 太極拳 荒谷 友碩 あらや ともひろ 千葉県 千葉県 太極拳・太極剣 世界選手権獲得
2 村上 僚 むらかみ りょう 東京都 北海道 太極拳・太極剣 世界選手権獲得
3 長拳 安良城 基睦 あらき もとよし 大阪府 大阪府 長拳、剣術 世界選手権獲得
4 今井 真秀 いまい まほ 大阪府 大阪府 棍術 開催国追加枠
5 新小田 広希 しんこだ こうき 大阪府 大阪府 刀術 棄権選手枠
6 南拳 藪本 佳輝 やぶもと よしき 大阪府 大阪府 南拳 開催国追加枠
7 太極拳 齋藤 志保 さいとう しほ 岩手県 岩手県 太極拳・太極剣 世界選手権獲得
8 長拳 池内 佳奈 いけうち かな 埼玉県 埼玉県 長拳、棍術 開催国追加、棄権選手枠
9 貴田 菜ノ花 きだ なのは 大阪府 兵庫県 長拳、槍術 世界選手権獲得
10 古川 萌華 ふるかわ もか 岩手県 岩手県 剣術 開催国追加枠

※監督、コーチは後日決定します

日本連盟公式YouTubeチャンネルでライブ配信される

日本連盟公式YouTubeチャンネルにて、大会最終日の模様をライブ配信しました。第1コートの自選難度競技を中心に放映し、多くの方にご視聴いただきました。

その他にも月刊秘伝などでも紹介される予定です。

今後、YouTubeやメディアでの展開も広げていきますので、ご期待ください。

高龍大選手による自選難度槍術の演武

高龍大選手による自選難度槍術の演武

日本連盟YouTube
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