「全日本競技会」「JOCジュニア五輪カップ大会」 終了 4月4・5日 京都体育館

「全日本競技大会」と「JOCジュニア五輪カップ大会」
両大会に700人が出場して盛況のうちに終了

【掲載:2009年04月15日】

4月4・5日 京都市体育館

 日本連盟主催の「第17回JOCジュニアオリンピックカップ大会」と「2009年全日本武術太極拳選手権大会」が4月4日(土)、5日(日)の2日間にわたり、京都府京都市・京都市体育館において実施された。京都府連盟が主管団体として両大会の運営にあたった。
 「全日本競技大会」と「JOCジュニアオリンピックカップ大会」は文部科学省、(財)日本オリンピック委員会、(財)日本体育協会、京都府、京都市、(財)京都府体育協会、(財)京都市体育協会、京都新聞社、KBS京都、アジア武術連盟の後援。

 2日間にわたる両大会には観客およそ2000人がつめかけ、選手たちに大きな拍手と声援を送った。
 開会式では審判団入場に続いて水谷幸正・京都府連盟会長(仏教大学理事長)が開会のあいさつを行い、西村誠志総審判長(日本連盟審判委員長)による競技上の諸注意、審判団の紹介が行われた。
 開会式には二ノ湯智・京都府連盟副会長(参議院議員)も参列した。

●ジュニアカップ大会に673人が出場:
 「第17回JOCジュニアオリンピックカップ大会」は世界ジュニア選手権大会、アジアジュニア選手権大会の套路競技種目にならい、今年からA組(16歳~18歳)、B組(13歳~15歳)、C組(7歳~12歳)の3つの年齢グループで20種目、男女計40種目を実施するもので、男子延360人、女子延313人の合計673人がエントリーして熱戦を繰り広げた。

 大会最優秀選手(ジュニア男女各1人)に男子=岸啓介(長拳A・大阪府連盟)、女子=広田泉(長拳A・東京都連盟)が選ばれ、両選手には水谷京都府連盟会長から「JOCジュニアオリンピックカップ」が手渡された。

ジュニアオリンピックカップを手にする
岸啓介選手(左)と広田泉選手

●ジュニア選手の熱い競争、参加地域が拡大 高まる将来への期待:
 昨年の第16回ジュニアカップ大会の延べ参加選手数は596人であった。今大会の673人は、13%増加となった。ABCの年齢別競技部門のなかで、長拳種目では、長拳A男子20人、女子10人に対して、長拳B男子43人、女子39人、長拳C男子76人、女子62人で低学年層の選手数が増加している。
 また、入賞選手は、従来は南関東と近畿ブロックが大多数を占めていたが、今大会では東北・北海道、北関東、九州の各ブロックからも、入賞者が確実に増加している。(「大会成績一覧」を参照)。
 競技内容は、国際規定競技の各種目に対応して、またジュニア選手の年齢、体力に応じて、段階的に基礎技術、応用技術を体得させてゆく流れが定着していることを示した。
 ジュニア選手の養成と強化に取り組んでいる各団体の指導者、コーチと選手の練習を支えている家族の方々に敬意を表したい。
 今大会でも、ジュニア選手の真剣で生き生きした競い合いは、観衆を魅了するものであった。ジュニア大会の成功と発展は、武術太極拳の将来の発展を約束するものである。
 今大会の運営を担当し、周到な準備を重ねて大会を成功に導いた京都府連盟に謝意を表したい。

ジュニア大会の表彰式の模様

●「自選難度競技」限定の日本競技大会にトップレベルの男女17選手が出場:
 今年で20回目を迎えた「2009年全日本武術太極拳競技大会」(通称:春の大会)の実施種目は新国際競技ルールに基づく自選難度競技8種目、男女計16種目とし、今年から自選難度競技を主体とした競技大会に変更された。
 自選難度には選手強化委員会の指名を受けた選手のみがエントリーできるため、本大会は文字どおり、日本のトップ選手による競技会となり太極拳、太極剣、南拳、南刀、長拳、刀術、剣術の競技種目に男子14選手、女子3選手、計17人が出場してトップレベルの試合を展開した。

 第1日目の入賞者を代表して女子太極拳の宮岡愛選手に、第2日目の入賞者を代表して男子長拳の市来崎大祐選手に表彰状が手渡された。
 二ノ湯智・京都府連盟副会長と村岡久平日本連盟副会長が閉会のあいさつを述べ、2日間にわたった春の両大会を締めくくった。

全日本競技大会自選難度部門に出場した男女選手17人

●来年の大会は横浜市で開催:
来年の「2010年全日本競技大会」と「第18回ジュニア大会」は4月または5月に(開催日未定)神奈川県横浜市で開催される。