日本連盟代表団活動報告

河北省「王其和太極拳協会」初めての友好交流～中国武術協会への表敬～講師研修訪中団の成功

日本武術太極拳連盟　　専務理事　　川﨑雅雄

河北省「王其和太極拳協会」を訪問して友好交流

　８月５日～７日・河北省邢台市において、張有峰北京市武術運動協会副会長・王文香北京市房山区武術協会副秘書長とともに、川﨑雅雄日本連盟専務理事・孫建明理事（国際交流委員会委員長）の一行４名にて、河北省を代表する武術太極拳団体である「王其和太極拳協会」を友好訪問して、檀杏敏会長（王其和太極拳協会法人代表）と、これからの太極拳友好交流の促進について会談を行った。

６日午前に会談が行われ、王其和太極拳協会が来年秋に東京で開催する「第３回武術太極拳ワールドカップ大会」（国際武術連盟主催・日本武術太極拳連盟主管）の成功に向けて協力すると共に、日本と中国の太極拳交流を尚一層発展させて行くことについて協議して、友好的な雰囲気のなかで会談は行われた。

午後からは場所を移して、同協会会員の方々による「中日伝統文化友好交流会」が催され、少年チーム・青年チーム・女性チーム・壮年チームと各年代の指導者・愛好者による団体演武・個人演武が披露された。各演武はどれも質の高い良いものであったが、特に印象が深かったのが、少年チームによる套路演武で、太極拳の套路の演武なのであるが、どの動作も快速で行われ、長拳のスピードで太極拳動作の演武を行っていたことで、確かに青少年が太極拳を学ぶ場合には、ある程度のスピード感の有る套路動作の構成は青少年にとって学びやすく楽しさがあり、現実的な武術の攻防も学び修得することが出来る良い方法であり、良い工夫がなされていると感銘した。

女性チームや壮年チームの演武には太極拳の熟練の風格と伝統の文化を感じて同様に深い感銘を受けた。　最後に、この度の交流で大変にお世話いただいた、檀杏敏会長、ならびに素晴しい演武を披露していただいた王其和太極拳協会の会員の皆さまに重ねて感謝を申し上げます。

中国武術協会を表敬

８月７日午前に中国高速鉄道にて河北省から北京市に戻り、同日午後に中国武術協会を表敬して、張秋平中国武術協会主席、張征副主席（新任）、曾方外事処長と会見を行った。会見には、川﨑雅雄専務理事、近藤重和理事（事業委員会委員長）、孫建明理事（国際交流委員会委員長）の３名が同席した。

会見は友好的な雰囲気のなかで行われ、日本連盟からは来年度の「全日本選手権大会」でも例年同様に「中国武術代表団」を招待すること、また来年秋に東京で開催する「第３回武術太極拳ワールドカップ大会」にも「中国武術代表団」を招待して特別演武を行っていただくことを要望するとともに、来年の同ワールドカップ大会に向けた日本での準備状況を報告した。

中国武術協会にて新しく編纂された普及用太極拳套路「八法五歩」について、張征副主席より説明を受けるとともに、日本での普及について協力して進めること等が話し合われ、友好的な雰囲気で会見が行われた。

最後に張秋平主席が多忙な中で、暖かく出迎えていただいたことに重ねて感謝を申し上げます。

日本連盟「講師研修訪中団」大きな成果を上げて北京研修を終了

８月７日から11日に北京市・安徽大厦において日本連盟役員・講師一行19人が、馬長勲老師、馬駿老師、趙秀麗老師の指導のもと真剣に熱心に太極拳の研修を行った。

「講師研修団」の研修内容は、午前の単元では（１）養生法（五防功）（２）站椿功（無極式）（３）伝統呉式太極拳十三式を鬆と静で穏やかに研修し、午後からの単元では（４）推手（伝統太極拳健身推手）の研修に打ちこんで正しい勁の繋がり等の太極拳の内面の技法を深く学び修得することに３日間集中して熱心に取り組んだ。

研修団は、毎日午前の時間帯で交替して、馬長勲老師の自宅を表敬して、馬長勲老師からも直接の指導をいただくことが出来た。馬長勲老師のお元気なすがたに接し、また神技とも言える高い技巧に接して一同は大いに感銘を受け感動した。

最後に熱心で暖かいご指導をいただいた馬長勲、馬駿、趙秀麗老師に重ねて心から感謝を申し上げて報告とさせていただきます。

訪中団 名簿

	役職	氏名
1	団　長	川﨑 雅雄
2	副団長	宮本　知次
3	団員（通訳）	西村　誠志
4	団員（通訳）	上り浜誠一
5	秘書長	潮田　　強
6	団　員	大塚かづ子
7	団　員	高山恵靖子
8	団　員	潮田佐枝子
9	団　員	荻野みどり
10	団　員	川田まゆ子
11	団　員	河村　南里
12	団　員	椎名　　功
13	団　員	鈴木　浩次
14	団　員	武石　英子
15	団　員	中山　純子
16	団　員	東出　桂子
17	団　員	平田　京子
18	団　員	矢島孝一郎
19	団　員	小島　隆平