第10回くまとり太極拳フェスティバルが開催されました
演武発表と講習
~幼児から高齢者まで2000人が集う“太極拳のまち・くまとり”~
【掲載:2009年12月15日】
大阪府泉南郡熊取町のひまわりドーム(町立総合体育館)において、11月15日、「第10回くまとり太極拳フェスティバル」が開催されました。熊取町、町教育委員会主催、中華人民共和国駐大阪総領事館、NPO法人大阪府武術太極拳連盟後援、町商工会、町内愛好者サークル等の協力。
10回目の記念大会となる今回は、中華人民共和国駐大阪総領事館や“太極拳のまち”の先達である福島県喜多方市から臼井英男市長の代理として高橋信高齢福祉課長、社団法人日本武術太極拳連盟の村岡久平副会長と大阪府連盟から前東篤子理事らに出席していただき、計2000人が来場し盛会となりました。
開会式では、町内在住で熊取町の太極拳の普及と技術力向上に尽力してこられた渡邉俊哉さんと陳静さんに町長から感謝状が送られるというサプライズもあり、両老師の驚きとともに場内からは大きな拍手が送られました。お二人は8月に中国河南省より「国際太極拳文化伝播大使」として任命され、今後も国内外を問わず、ますますのご活躍が期待されます。
町内愛好者による24式太極拳の見事な集団演武のあと、今年初参加の熊取みどり幼稚園の園児270人による「よさこいカンフー」の集団演武が披露され、会場全体には保護者の方を含め立ち見の観客まで出るほどの盛況となり、力いっぱいのかわいい振り付けに割れんばかりの拍手が寄せられました。
熊取町は“太極拳のまち”の取り組みのひとつとして、多世代に亘る太極拳・カンフーの普及を目指しており、昨年から町立中央小学校が運動会に全校生徒によるカンフー体操を取り入れ始めました。今回の幼稚園による取り組みもその一環といえます。
引き続き行なわれた初心者講習会は、町内在住の元世界チャンピオンの渡邉俊哉氏の指導とあって町内外から約500人の参加者があり、多くの方にとって太極拳との出会いの場となったようです。
10回目を迎えた今回は町内愛好者も増加し、全30グループによる24式、総合、陳式、扇、剣、少林拳、カンフー、柔力球など様々な演武種目が披露され大変見ごたえのあるものとなりました。
フィナーレはまず、陳静老師による模範演武として長拳刀と太極刀をアレンジした刀術が披露され、そのスピードと迫力に会場は目を見張りました。続いて、渡邉俊哉老師による48式太極拳が披露され、静寂の中の息を呑むような演武が終了すると満場から大きな拍手が送られました。
10回目の記念大会となる今回は、来年に迫った上海万博のPRコーナーを設けたり、各サークルの活動紹介や熊取町の地場産品、太極拳用品の販売を充実させたり、観覧以外でも楽しんでいただける工夫をし、万博記念グッズの持ち帰りなどもしていただきました。
このフェスティバルも次回からは新たな1歩を踏み出すこととなり、フェスティバルの中身も愛好者の方々の意見を取り入れ、地域に根ざした太極拳として更に工夫を凝らしたものにしていきたいと考えています。