「第20回JOCジュニアカップ」名古屋市・愛知県武道館にジュニア選手824人が出場

~4月7・8日の2日間  名古屋市・愛知県武道館で開催~

【掲載:2012年05月15日】

「世界ジュニア選手権大会」(マカオ・9月)の日本代表候補選考会を兼ねて実施

 

公益社団法人日本武術太極拳連盟主催の「第20回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」(以下ジュニア大会)が4月7日(土)・8日(日)の2日間,名古屋市の愛知県武道館で開催された。愛知県武術太極拳連盟(伊藤康二会長)が主管団体として大会運営にあたった。

男子423人,女子401人がエントリー昨年より85人増加

今大会は国際武術連盟(IWUF)が今年9月に中国・マカオで開催する「第4回世界ジュニア武術選手権大会」の日本代表選手候補選考会を兼ねて実施されたもので,国際2大会(世界ジュニア選手権大会とアジアジュニア選手権大会)と連動した競技大会として,A組(16~18歳),B組(13~15歳),C組(7~12歳)の3つの年齢グループの20種目,男女計40種目に男子423人,女子401人の合計824人が出場した。昨年のエントリー男女合計739人を100人近く増加した。

文部科学省,公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC),公益財団法人日本体育協会,愛知県,名古屋市,財団法人愛知県体育協会,アジア武術連盟の後援。独立行政法人日本スポーツ振興センタースポーツ振興くじ助成対象事業と認定された。

「若い力を発揮して健闘を」開会式で激励

 

4月7日午前,大会開会式はまず審判団が入場,続いて大会主管を務めた愛知県連盟の伊藤康二会長が開会の挨拶として,「今大会は日本連盟が公益社団法人に移行して初めてのJOCジュニアオリンピックカップ大会です。全国から選抜されたジュニア選手の皆さん,心から歓迎します。日頃の練習の成果を発揮して健闘してください。この中から将来,国際大会などで活躍される選手が輩出されることを大いに期待しています」と激励のことばを述べた。

競技開始に先立って,友正慧総審判長(日本連盟理事)が競技上の諸注意,審判団の紹介を行った。



開会式で挨拶をする伊藤康二愛知県連盟会長(中央)


「第20回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」の模様。4月8日・愛知県武道館

 

JOCジュニアオリンピックカップ高龍大・貴田菜ノ花の両選手が獲得

大会会場の愛知県武道館では4面の競技コートが設置され,2日間にわたる大会中,3000人近い観客が声援を送り,熱心に応援した。

すべての競技が終了したのち,大会最優秀選手2人(男女各1人)が発表され,「JOCジュニアオリンピックカップ」が授与された。選ばれたのは男子=高龍大(長拳・大阪府武術太極拳連盟),女子=貴田菜ノ花(長拳・兵庫県武術太極拳連盟),両選手は将来,オリンピック,世界選手権大会,アジア選手権大会などの主要国際大会での活躍が期待される「オリンピック有望選手」として,今後研修会や医学的サポートを受けることになる。



JOCジュニアオリンピックカップを受賞した高龍大選手(右)と貴田菜ノ花選手

日本代表第1次候補選手48人から世界ジュニア大会日本代表12人を選抜へ

 

日本連盟選手強化委員会は8日,大会終了後,日本連盟関係役員,大会審判役員らが出席して,9月17~25日に中国・マカオで行われる「第4回世界ジュニア武術選手権大会」の日本代表候補選手選考会を開いた。その結果,代表候補男女計48人が選ばれた。

今回の世界ジュニア大会から,国際武術連盟(IWUF)が最近作成した「国際第3套路」がA組に導入されることになった。この状況に対応するために,日本連盟は今回選抜した「第1次候補選手」48人を対象に,6月23日~24日に東京・本部研修センターで第1次選考会を実施する。ここで,「第2次候補選手」を選抜し,8月4日~5日に同センターで「日本代表最終選考会」を行って,日本代表12人を決定する。



閉会式で挨拶する村岡久平・日本連盟副会長

来年のジュニアカップ大会は尼崎市で開催

閉会式では「ジュニアオリンピックカップ」が川島通正日本連盟理事から高・貴田両選手に手渡され,各競技種目の入賞者の代表として大津夕陽(男子)選手と増田萌(女子)選手が賞状とメダルを受けとった。

最後に村岡久平・日本連盟副会長が「2014年,中国・南京市で開かれる『第2回ユース・オリンピック』において,武術競技が2008年の北京オリンピックと同じトーナメント形式で参加することがこのほど正式に決定しました。トーナメント参加を目指して,ジュニア選手の皆さんのさらなる成長に期待します。大会運営に尽力された全ての関係者・スタッフの皆さん,観客の皆さんに心から感謝します」と述べて,閉会の挨拶とした。

来年の「第21回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」は4月に兵庫県尼崎市で開催される。大会主管は兵庫県連盟(松澤員子会長)が務める。



各種目入賞者の代表表彰式で
監査委員
川崎 雅雄、辻本三郎丸、高山 守夫
総審判長
友正  慧
副総審判長
西村 誠志
審 判 長
小川 篤子、及川 佳織、竹中 保仁、
中村  剛、前東 篤子
執行・套路
武田 久、谷 理絵、津田孝司、冨田金義、中谷美幸、
二宮 秀夫、畠中 良枝、坂野真理子、馬淵 俊二、
松下 寛、三方 由子、三船  英、満留 博文、
宮村 みほ、村上 里絵、森 美智代、矢島孝一郎、
吉田由美子、米本 二一、渡辺こずえ
審判員
岩佐 育代、上柳 幸子、潮田  強、唐沢 和美、
河原 美紀、桐山 賢信、髙浦  猛
業務審判員
井上 康恵、岩佐 祐子、榎田 徳子、尾崎 育代、
起塚 恵子、奥 真美子、奥西 憩子、奥村奈々子、
加藤花於子、北川はつ江、佐々木晴美、寺沢 優吉、
永井三千代、夏原 淑江、林 美智子、馬原 和美、
松本 綾子、森  文子、山縣左記子、吉森 忠弘