「ねんりんピック宮城・仙台2012」全国から65チーム・455人が出場

「太極拳交流大会」10月14日　仙台市で開催

【掲載：2012年11月15日】

マスコットの
「むすび丸」

10月14日（日），仙台市宮城野体育館を会場に第25回全国健康福祉祭「ねんりんピック宮城・仙台2012－太極拳交流大会－」が開催され，45都道府県・16政令市から65チーム，選手・監督455人が集い，集団演武によるチーム対抗戦方式で競技が行われた。厚生労働省・宮城県・仙台市・一般財団法人長寿社会開発センター・ねんりんピック宮城・仙台2012実行委員会・同仙台市実行委員会の主催，日本武術太極拳連盟の後援，宮城県武術太極拳連盟（菊地浩会長）の主管。

開始式では，まず大会会長である奥山恵美子・仙台市長が挨拶を行い，昨年の東日本大震災の際に全国から寄せられた多くの支援に対する感謝の言葉を述べた。その後，友正慧・大会総審判長から競技上の注意事項の説明が行われ，地元仙台市チームの代表による選手宣誓，菊地浩・宮城県武術太極拳連盟会長による開会宣言により，競技が開始された。

延べ1000 人を超える観客を魅了した競技と特別演武・アトラクション

当日は，天候に恵まれたこともあり，貸切りバスなどで駆けつけた応援者の数も競技の進行とともに増え，観覧席はまたたく間に一杯となって，立ち見も含めて延べ1000人を超える観客が競技を観戦し，眼前で繰り広げられる全力を出し切った各チームの真剣な演武に熱い声援を送った。

日本連盟から派遣していただいた審判団の指導により，競技進行もほとんど時間通りスムーズに進めることができた。

休憩時間に行われたアトラクション及び特別演武では，地元仙台の「仙台すずめ踊り」の披露，県連盟ジュニア長拳教室の子ども達による演武などのほか，今大会では，特別に県連盟と千葉県松戸市武術太極拳連盟有志による対練の集団演武が行われた。これは，昨年，東日本大震災の被災地となった宮城・仙台を応援し，励まそうという松戸の仲間からの申し出によって実現した試みで，それぞれ離れた地で練習を重ねながらも，本番では，お互いの気持ちと息がピッタリと合った演武を披露することができた。

孫建明・日本連盟強化委員会ヘッドコーチ，ジュニアのトップ選手，齋藤志保選手（岩手県連盟所属），平澤光選手（岩手県出身で現在神奈川県在住），齋藤明希選手（岩手県連盟所属）らの特別演武も披露された。

宮城県武術太極拳連盟会員180人による交歓会（24式集団演武）

震災後の全国からの励ましと支援に対する感謝の思いを胸に

今大会は，主管団体として運営を担った県連盟にとっても，初めての全国大会であったというだけではなく，昨年の震災によって経験した苦しい日々の中で，全国の多くの仲間から寄せられた励ましや支援のお蔭で，ねんりんピックに取り組むことができたことから，その感謝の気持ちを伝えるという特別な意味がありました。県連盟130人の競技役員・スタッフをはじめ，会員の皆が，それぞれ感謝の思いを胸に選手団や応援団の方々をお迎えし，精一杯のおもてなしに努めましたが，この紙面をお借りして改めて全国の仲間の皆様に御礼を申し上げます。

（宮城県武術太極拳連盟会長　菊地　浩）

来年のねんりんピックは高知県で

来年の第26回大会は2013年10月27日，高知県須崎市で開催が決まっている。

【上位10位までの順位】

今大会の成績は，優勝が仙台市Ｂチーム，準優勝が神戸市チーム，第3位が栃木県チーム。4位から10位が優秀賞。

【11位からの順位】

(11)広島市(12)堺市(13)大阪府(14)大阪市(15)埼玉県(16)札幌市(17)富山県(18)仙台市Ｃ(19)大分県(20)さいたま市(22)宮城県Ｂ(23)福岡県(24)静岡県(24)愛知県(24)新潟市(24)三重県(27)宮城県Ｃ(28)福岡市(29)京都府(30)宮城県Ａ(31)岡山県(32)高知県(33)北九州市(34)熊本県(35)石川県(36)静岡市(37)山梨県(38)福井県(39)宮崎県(40)新潟県(41)茨城県(42)山形県(43)福島県(44)青森県(45)鳥取県(46)神奈川県(47)広島県(48)岐阜県(49)東京都(50)川崎市(51)鹿児島県(52)沖縄県(53)岩手県(54)熊本市(55)長崎県(56)横浜市(57)佐賀県(58)北海道(59)徳島県(60)京都市(61)岡山市(62)秋田県(63)滋賀県(64)島根県(65)愛媛県

全国から65チームが参加。開始式で整列

競技の模様

宮城県連盟と千葉県松戸市連盟
有志による対練集団演武