「第21回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」選手830人が出場

4月6・7日の2日間 兵庫県尼崎市・ベイコム総合体育館で開催

アジアジュニア選手権日本代表候補選考兼ねて

【掲載:2013年4月18日】

男子443人,女子387人がエントリー

公益社団法人日本武術太極拳連盟主催の「第21回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」が4月6日(土)・7日(日)の2日間にわたり,尼崎市のベイコム総合体育館で開催された。兵庫県武術太極拳連盟(松澤員子会長)が主管団体として運営にあたり,県連盟加盟31団体が運営に協力した。

本大会はアジア武術連盟(WFA)が8月6~12日にフィリピン・マニラ市で開催する「第7回アジアジュニア武術選手権大会」の日本代表候補選手選抜を兼ねて実施された。

本大会は国際2大会(世界ジュニア選手権大会とアジアジュニア選手権大会)と連動した競技会としてA組(16~18歳),B組(13~15歳),C組(7~12歳)の3つの年齢グループで20種目,男女計40種目の個人競技を実施し,今年は男子443人(昨年423人),女子387人(昨年401人)の合計830人(昨年824人)が出場した。



「第21回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」の模様。4月6日・ベイコム総合体育館

文部科学省,公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC),公益財団法人日本体育協会,兵庫県,兵庫県教育委員会,尼崎市,公益財団法人兵庫県体育協会,尼崎市教育委員会,公益財団法人尼崎市スポーツ振興事業団,尼崎市体育協会,アジア武術連盟の後援。独立行政法人日本スポーツ振興センタースポーツ振興くじ助成対象事業に申請中。

4月6日午前,大会開会式ではまず審判団が入場,続いて公益社団法人日本武術太極拳連盟の村岡久平副会長が開会の挨拶として「全国から選抜されたジュニア選手の皆さん,日頃の練習の成果を発揮して8月のアジアジュニア選手権をめざして健闘してください。来年は中国・南京市で第2回ユース五輪が開かれます。このなかから,国際大会などで活躍される選手が輩出されることを大いに期待しています」と激励のことばを述べた。

続いて,大会開催地尼崎市の稲村和美市長が歓迎の挨拶を述べた。

競技開始に先立って,友正慧総審判長(日本連盟理事)が競技上の諸注意を述べ,続いて大会審判団が紹介された。

JOCジュニアオリンピックカップ大津朝陽・大田優子の両選手が獲得

大会会場のベイコム総合体育館では4面の競技コートが設置され,2日間にわたる大会中,会場につめかけた観客が声援を送り,熱心に応援した。

2日間にわたって行われたすべての競技が終了したのち,大会最優秀選手2人(男女各1人)が発表され,岡﨑温日本連盟常務理事から「JOCジュニアオリンピックカップ」が贈呈された。選ばれたのは男子=大津朝陽(太極拳・大阪府武術太極拳連盟)選手と,女子=大田優子(長拳・東京都武術太極拳連盟)選手。


JOCジュニアオリンピックカップを受賞した開会式で挨拶する稲村和美・尼崎市長大津朝陽選手(右)と大田優子選手

両選手は将来,オリンピック,世界選手権大会,アジア選手権大会などの主要国際大会で活躍が期待される「オリンピック有望選手」として,今後研修会や医学的サポートを受けることになる。

また2日目に行われた22種目で入賞した選手の表彰式も同時に行われた。入賞者を代表して別当響(男子)選手と大津こころ(女子)選手が川島通正日本連盟理事から賞状とメダルを受けとった。出場選手たちの健闘をたたえ観客から大きな拍手がおくられた。

6月の日本代表選手選考会でアジアジュニア選手権代表12人を選抜

日本連盟選手強化委員会は大会後に「第7回アジアジュニア武術選手権大会」の日本代表候補選手選考会を開いて,代表候補選手34人を選んだ。日本連盟は「代表候補選手」を対象に6月22日~23日,東京・本部研修センターで「日本代表選考会」を実施し,男子6人,女子6人,計12人の日本代表を最終決定する。

来年のジュニアカップ大会は京都府で開催

閉会式では大会主管団体の兵庫県連盟の松澤員子会長の挨拶が行われ,続いて村岡久平・日本連盟副会長が「2014年,中国・南京市で開かれる『第2回ユース・オリンピック』において,武術競技が2008年の北京オリンピックと同じ形式のトーナメントとして参加することになっています。トーナメント参加を目指して,ジュニア選手の皆さんのさらなる成長に期待します。今大会運営に尽力された全ての関係者・スタッフの皆さん,観客の皆さんに心から感謝します」と述べて,閉会の挨拶とした。

来年の「第22回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」は4月に京都府で開催される。大会主管は京都府連盟(水谷幸正会長)が務める。