「第15回全国スポーツ・レクリエーション祭」フリー参加種目

生涯スポーツの祭典・スポレク広島2002 <太極拳大会>

【掲載:2002年10月15日】

~30歳代・40歳代・50歳代の各県代表が広島県熊野町で演武交流~
 「第15回全国スポーツ・レクリエーション祭」(スポレク広島2002)が10月5日(土)~8日(火)の4日間、文部科学省、広島県、(財)日本体育協会、(財)日本レクリエーション協会等の主催により広島県で開催された。

 太極拳は昨年からフリー参加種目として行われるようになっている。熊野町、日本連盟の主催、広島県連盟(岸田文雄会長)、広島県実行委員会、熊野町実行委員会の主管により、5日(土)に「太極拳ふれあい交流会」、翌6日(日)に太極拳競技大会をそれぞれ熊野町民体育館で開催した。広島県連盟は今年も、昨年の「ねんりんピック」太極拳交流大会に引き続き全国大会の主管団体として大会運営にあたった。

ふれあい交流会で太極拳とカンフー体操
競技大会に34都道府県から選手57人

5日に開催した「ふれあい交流会」には180人が参加、太極拳とカンフー体操の講習が行われた。太極拳は初心者対象の講習、カンフー体操講習では小・中学生向けに入門カンフー動作の指導を実施した。

 「太極拳競技大会」は6日、熊野町民体育館を競技会場として行われた。熊野町民体育館に隣接する熊野高等学校体育館が練習会場となった。

 大会では、1)30歳代・42式太極拳、2) 40歳代・24式太極拳、3)50歳代・24式太極拳の3部門で競技が行われ、34都道府県から選手57人が参加した。「熊野筆」で知られる「筆の都」熊野町に全国の愛好者代表が集い、自選の音楽を使用して日頃の練習成果を発表し、交流を深めた(演技時間3分以上4分以内)。

 大会の前夜には、代表者会議が熊野町民体育館で、歓迎レセプションが熊野町民会館でそれぞれ開催された。

 開始式で、選手が町内小学校の生徒たちが担当したプラカード係の先導で入場、大会委員長の坂本公子広島県連盟理事長が開会を宣言した。大会会長の平本芳之熊野町長が主催者あいさつ、広島県連盟の平末富彦副会長が歓迎のことばを述べた。西村誠志総審判長が競技ルールについての説明、注意を述べ、次に競技に入った。

 判定はこれまで同様に、技術点と表現点がそれぞれ各10点、合計20点満点で、技術点と表現点をより分かりやすく評価する採点方法が取られた。審判団は、技術点の採点をする執行審判員5人、および表現点を採点する執行審判員5人、計10人の体制で、「技術点」と「表現点」に分けて発表された。

園児によるカンフー体操集団演武も
来年は11月1日に香川県綾南町で

大会では各種アトラクションが披露された。町内5つの保育園の園児計167人によるカンフー体操、広島県連盟の会員137人による24式太極拳集団演武、および広島県連盟の大会競技役員30人による楊式刀集団演武等が行われ、大会に華を添えた。園児達のカンフー体操集団演武は、昨年10月から広島県連盟の指導のもと積み重ねてきた練習の成果を発表したもの。

 表彰式で、各部門の1位~10位の選手がスポレク賞の表彰を受けた。大会閉会にあたり、主催者を代表して広島県連盟会長の岸田文雄衆議院議員がお礼のことばが述べた。最後に、平本芳之熊野町長から次期開催地=香川県綾南町藤井賢町長(香川県連盟会長)のへのスポレク旗引継ぎが行なわれ、大会は無事終了した。

 来年の第16回全国スポレク祭(スポレク香川2002)は、香川県で“うどんツルツル! スポーツスルスル!!”をスローガンに掲げて開催される。太極拳はフリー参加種目として行われ、11月1日(土)に「ふれあい交流会」、2日(日)に太極拳競技大会を香川県綾南町の綾南町総合運動公園綾南勤労者体育館で実施する。香川県連盟は、来年の大会に向けて第16回全国スポレク香川県実行委員会、綾南町と連携して大会開催に向けて準備を進めている。

※日本連盟機関誌「武術太極拳」2002年10月号・№154より