「第16回JOCジュニアオリンピックカップ」「2008年全日本武術太極拳競技大会」実施報告

4月12・13日 尼崎市記念公園総合体育館で白熱の演武

2000人がトップレベルの熱戦を観戦

 日本連盟主催の「2008年全日本武術太極拳競技会」と「第16回JOCジュニアオリンピックカップ大会」が4月12・13日の2日間にわたって兵庫県尼崎市の尼崎市記念公園総合体育館で開催され、両大会に780人が出場して熱戦を繰り広げた。2日間の大会にはおよそ2000人の観客がつめかけ選手たちに大きな拍手と声援を送った。
 全日本競技大会(通称「春の競技大会」)は前年の全日本選手権大会で優秀な成績を収めた「選抜選手」と「都道府県推薦選手」と日本連盟選手強化委員会指定による「強化選手」(自選難度套路)が出場してトップレベルの技を競いあう大会。今大会の成績優秀者のなかから、2008年度第1次強化指定選手を選抜・指定する。

 ジュニア大会は(財)日本オリンピック委員会(JOC)の選手強化事業ジュニア対策の一環として、JOC加盟競技団体が開催するジュニア競技大会の質的向上を図り、大会における優秀な選手を表彰するとともに、将来、オリンピック競技大会や世界選手権、アジア選手権などの国際大会において活躍が期待できるジュニア選手の発掘・養成を図ることを目的とするもの。大会の優秀選手(男女各1人)に「JOCジュニアオリンピックカップ」を授与し、将来、主要国際大会において活躍が期待できる選手を「オリンピック有望選手」として認定し、研修会や医学サポートを実施する。

 両大会開催にあたり、日本連盟(二階俊博会長)と大会主管団体の兵庫県連盟(松澤員子会長)にあてて、蓮見圭一(財)全日本空手道連盟会長、鈴木三成(財)全日本弓道連盟会長、平井卓也国土交通副大臣(香川県連盟名誉会長)、齋藤浩(社)日本パワーリフティング協会会長、田名部匡省参議院議員(青森県連盟会長)、梁瀬進参議院議員(栃木県連盟会長)、白井英男喜多方市長、加藤勝信衆議院議員・太極拳振興議員連盟(二階俊博会長)幹事長、小野清子前参議院議員から祝電が寄せられた。

来年の両大会は京都市で開催

 来年の「2009年全日本武術太極拳競技大会」と「第17回ジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」は4月4日(土)・5日(日)に京都市で開催される。

第16回JOCジュニア五輪カップ 18歳以下のジュニア選手596人がエントリー

 「第16回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」が4月12日・13日、兵庫県尼崎市の尼崎市記念公園総合体育館で開催された。日本連盟の主催、(財)日本オリンピック委員会(JOC)、文部科学省、(財)日本体育協会、(財)兵庫県体育協会、尼崎市教育委員会、尼崎市体育協会などの後援。兵庫県連盟(松澤員子会長)の主管。
 開会式では、村岡久平日本連盟副会長・専務理事が開会の挨拶を行い、西村誠志総審判長(日本連盟審判委員長)による競技上の諸注意、審判団の紹介に続いて、2日間にわたる競技が開始された。
 今大会には596人(昨年度603人)のジュニア選手が16種目(男女計32種目)に出場して熱戦を繰り広げた。
 大会最優秀選手(男女各1人)に男子=寺石恭平(長拳・東京都連盟)、女子=山口亮子(長拳・大阪府連盟)が選ばれた。両選手には髙田明日本連盟副会長から「JOCジュニアオリンピックカップ」が手渡された。
 また、入賞した全選手を代表して小林富(男子・太極拳・山口県連盟) 、池口侑花(女子・太極拳・兵庫県連盟)両選手に長谷川凱久日本連盟常務理事と川島通正日本連盟理事から表彰状が手渡された。
閉会式では主管団体を代表して松澤員子兵庫県連盟会長が閉会の挨拶を述べた。

2008年全日本武術太極拳競技大会 自選難度と規定競技に184人が出場

 今年で18回目を迎えた「2008年全日本武術太極拳競技大会」には184人(昨年度128人)が出場した。2005年大会から実施されている新国際ルールによる「自選難度競技部門」には男女20人が出場、昨年同様、太極拳、長拳、南拳の「短器械」、「徒手」種目で高度な技を披露した。
 入賞者全員を代表して、自選難度競技部門女子南拳の小島恵梨香選手(滋賀県連盟)と男子長拳の市来崎大祐選手(大阪府連盟)に表彰状が手渡された。
村岡久平日本連盟副会長が閉会の挨拶をのべ2日間にわたる春の両大会を締めくくった。