「2009ワールドゲームズ高雄」に武術が初登場 7月23・24日 台湾・高雄市

「2009ワールドゲームズ高雄」に武術が初登場
日本から5種目に5人が参加

【掲載:2009年04月15日】

7月23~24日 台湾・高雄市

●ワールドゲームズとは:
 ワールドゲームズは、オリンピックの正式競技種目に採用されていない種目を集めて開催される、国際的なトップ選手による総合競技大会である。「国際スポーツ団体総連合(GAISF)」に加盟している「国際ワールドゲームズ委員会(IWGA)」が主催して、4年に1回開催される。国際オリンピック委員会(IOC)が、この大会を後援している。

 第1回大会は、1981年に米国・サンタクララで開催され、2001年には第6回大会が日本・秋田市で開催された。
 今年7月16~26日に、台湾・高雄市で第8回大会が「2009ワールドゲームズ高雄」として開催される。

●武術は公開競技種目として初登場:
 ワールドゲームズの正式競技種目は、ボディービル、ボウリング、ダンススポーツなど計32種目あり、そのなかに、武道系として、柔術、空手道、相撲が含まれている。
 これらの正式競技種目以外に、大会ごとに組織委員会と、各競技の国際競技団体(IF)が協議して、公開競技種目が取り入れられている。
 公式種目も、公開種目も、選手を国単位で派遣するのではなく、選手が所属する国際競技団体が派遣するところが、オリンピックと異なるものである。

●日本の参加枠は、太極拳、南拳、長拳に男女計5人:
 国際武術連盟(IWUF)は、近い将来に、武術がオリンピック正式競技種目として採用されることを目指して、できるだけ多くの国際総合スポーツ大会に、積極的に参加し、国際スポーツとしての実績を重ねてゆくことを基本方針としている。
 その一環として、今回の「ワールドゲームズ高雄」に参加することになった。
 この大会で、武術競技は7月23~24日の2日間、套路競技男女計10種目と散手競技男女計5階級で実施される。

套路競技は、
男子種目:①太極拳・太極剣、②南拳・南棍、③長拳、④刀術・棍術、⑤剣術・槍術
女子種目:①太極拳・太極剣、②南拳・南刀、③長拳、④刀術・棍術、⑤剣術・槍術
が行われる。
 散手競技では、男子3階級(56㎏、70kg,85kg)、女子2階級(52kg、60kg)が行われる。
 これらの競技種目に出場することができる資格は、昨年8月に北京オリンピックの期間中に挙行された「2008年北京武術トーナメント」で、套路競技各種目の上位6人、散手競技の各階級の上位各4人の成績を獲得した選手に与えられる。

 これに基づいて、日本からは、男子太極拳・太極剣に下田賢大(大阪府連盟)、女子太極拳・太極剣に宮岡愛(神奈川県連盟)、男子南拳・南棍に中田光紀(東京都連盟)、女子南拳・南刀に小島恵梨香(滋賀県連盟)、男子長拳に市来崎大祐(大阪府)の5選手が、5種目に出場する。
 「2008年北京武術トーナメント」で活躍し、上位の成績を獲得した日本代表選手が、「北京」後の初めての国際大会においても、活躍することが期待される。