来年度以降のジュニア国内大会・国際大会の主な変更点について
2019年度以降のジュニア大会においてルールや種目などが大きく変更されることが決定した。ここに国際大会も含めて、主な変更点をまとめる
公益社団法人日本武術太極拳連盟・競技委員会は3月30日(金)に会議を開催し、来年度以降の国内大会について、ルールや種目などを中心に検討を行った。会議には、競技委員会役員に加えて、強化委員会、審判委員会、ジュニア普及委員会、国体委員会の各専門委員会から役員が出席し、多角的に検討事項について話し合いがもたれ、来年度以降のジュニア大会では以下の変更内容が決定した。
各都道府県連盟の予選大会に参加するジュニア選手は、出場種目について十分に注意されたい。
2019年度から導入される主な変更点
① すべての競技に新国際競技ルールを導入する
② ジュニア国際競技大会での実施種目のみを大会種目とする
・ジュニア規定競技部門Aの廃止種目
総合太極拳、42式太極剣、南拳、南刀、南棍、長拳A、長拳A短器械、長拳A長器械
・ジュニア規定競技部門Bの廃止種目
24式太極拳、32式太極剣
・普及套路部門廃止種目
ジュニア太極拳2、ジュニア太極拳1
③ ジュニア規定部門Cは、初級長拳・短器械(剣又は刀)・長器械(棍又は槍)の中で1人最大3種目までエントリー可能とする
④ シード選手制を導入する
2019年第27回大会から以下のとおり、シード選手制を導入する。2018年第26回JOC大会のうち、2019年第27回JOC大会で実施される国際大会種目については、2018年第26回大会該当種目の入賞者数に応じて、1種目ごとに最大3人のシード選手を決定する。シード権は出場年齢区分が変わった場合にも有効とし、シード権を獲得した選手は、同一拳種の中では、徒手種目、短器械種目、長器械種目に最大3種目まで出場することができる。ただし異なる拳種の種目に変更する場合はシード権は失効する。また、シード選手はブロック選抜の人数とは関係なく出場権を得られる。シード選手は、各ブロック大会での成績に関わらずJOC大会に出場できるものとする。
各種目のシード選手数及び氏名は近日中に連盟HPに掲載し、各都道府県連盟にその一覧を送付する。
例) 有効 長拳B → 国際第三套路・長拳
失効 長拳B → 国際第三套路・太極拳
※国際大会代表選手へのシード権についても、これまで通りブロック選抜大会を経ることなく出場権を得られる
シード選手は、エントリー人数により下記のように定める。
① 入賞選手数が4人以上である種目は、1位~3位の選手をシード選手とする。
② 入賞選手数が3人である種目は、1位の選手のみをシード選手とする。
③ 入賞選手数が1人または2人である種目は、シード選手を設けない。
⑤ ブロック選抜数の変更
各ブロックからの選抜数は以下のように変更する
年齢区分 | 種目 | 南関東・近畿ブロック | その他のブロック |
規定競技部門A | 国際第三套路 | 男女各5名 → 男女各4名 | 男女各4名 → 男女各3名 |
規定競技部門B | 長 拳 B | 男女各7名 → 男女各5名 | 男女各6名 → 男女各4名 |
規定競技部門C | 初級種目 | 男女各6名 → 男女各4名 | 男女各5名 → 男女各3名 |
ジュニア国際大会の年齢区分変更案について
現在、各年齢区分の年齢枠について、1歳ずつ下げる提案が国際武術連盟(IWUF)から出されている(下記表参照)。またA組の種目についても、自選または国際第三套路で2005年ルールを用いてAB組での採点と変更の記載があった。
年齢区分変更の導入時期は現時点では未定であるが、今夏にブラジルで開催される「第7回世界ジュニア武術選手権大会」の期間に実施される会議で具体的な方向性が得られる可能性がある。
決定時期によりこの年齢区分がJOC大会の要綱から有効となる可能性、または代表決定時に有効となる可能性が考えられる。競技ルールの変更も含め、詳細が分かり次第、各加盟団体への通知のほか、会報、ホームページなどでお知らせする。
年齢区分 | 2018年国内大会の規程 | IWUFの変更案 |
A組
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2000年1月1日 ~2002年12月31日 |
2001年1月1日 ~2003年12月31日 |
B組
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2003年1月1日 ~2005年12月31日 |
2004年1月1日 ~2006年12月31日 |
C組
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2006年1月1日 ~2011年12月31日 |
2007年1月1日 ~2011年12月31日 |