「中国伝統武術国際交流大会」兼「第10回大阪府ジュニア武術太極拳大会」「第10回中国伝統武術近畿交流大会」を実施
大阪府八尾市の八尾市立総合体育館(ウイング)で8月11・12日(土・日)に実施
「世界武術功夫デー」を祝い、選手533人がエントリー、観客約1000人が参加
今年は、例年開催していた「中国伝統武術近畿交流大会」および併催の「大阪府ジュニア武術太極拳大会」だけでなく、「中国伝統武術国際交流大会」を加えて、3大会が同時に開催された。
主催は、NPO法人大阪府武術太極拳連盟とLIU武術協会、後援は、中華人民共和国駐大阪総領事館、大阪府、大阪府教育委員会、公益財団法人大阪体育協会、八尾市、八尾市教育委員会、公益社団法人日本武術太極拳連盟、一般社団法人西日本中国企業連合会。
大会は、今年から制定された「世界武術功夫デー」と八尾市制施行70周年を祝い、8月11日(土・祝)と12日(日)の2日間にわたって実施された。会場の大阪府八尾市・八尾市立総合体育館(ウイング)には、中国、アメリカ、カナダ、インドネシアの4ヵ国からも200人近くが参加し、延べ533人の選手が集まった。一般観覧者に用意された客席もほぼ満席となり、夏の暑い日差しと選手たちの熱気によって、会場は大きな盛り上がりを見せた。
幅広い世代・国籍の武術愛好者が様々な種目に出場して大会を彩り、交流を深める
開会式典の第1部は、田中誠太・八尾市長と李春・中国領事館領僑室室長の祝辞に始まり、主催として岡﨑温・日本連盟会長代行と、劉一丁・大会競技委員長が挨拶を行った。続いて、大会役員等(莫少能、吴穗花、高佳敏、陳思坦、孔祥東の各老師、佛山市擎天科技有限公司、LIU武術協会)と外国選手団(カナダ、アメリカ、インドネシア、北京、四川、福建)に山田証二・大阪府連盟会長と川﨑雅雄・日本連盟専務理事から感謝状が授与された。
第2部では、櫓会(やぐらかい)による「エレキギターと和太鼓演奏」と陳思坦老師と林旭老師による「太極拳対練」が大会に華を添えた。
実施種目は、太極拳、伝統太極拳、伝統拳術、伝統器械に加え、集団や対練なども行われ、幅広い世代の選手が出場した。国際色豊かな出場選手と多種多様な種目に、観客からも大きな歓声が上がった。
閉会式では、八尾市長賞として田中市長から、カナダチームに最優秀チーム賞が贈られ、最優秀選手賞が、成人女子の部では、Natalie chriselda tanasa、薄井花音、成人男子の部では、Nico valentinus gunawan、家門俊平、ジュニアの部では、Jared Haines(カナダ)、龚冠熙(中国・北京)、苏复文(中国・四川)、AvaYu(アメリカ)の各選手に贈られた。
競技終了後には、チームの垣根を超えて、会場のいたる所で健闘を称え合い、交流を深める姿がみられ、最後に劉一丁・大会競技委員長が閉会宣言を行い、盛況のうちに大会の幕を閉じた。
日本国内で初めて「新ルール競技審判機材」を導入
今大会では「新ルール競技審判機材」を初めて導入し、すべての競技を実施した。大会に向けて佛山市擎天科技有限公司(JUSTTOOL社)の余海生総経理ほか2人に来日いただいた。8月9日(木)・10日(金)には技術研修・審判員研修を行い、綿密な準備のもと機材が導入され、大会は滞りなく実施された。5月の訪中時に続いて、熱心に技術研修に協力いただいた余海生総経理並びに佛山市擎天科技有限公司の技術者の皆さまに対し深く感謝いたします。
来年4月京都市で開催される「第27回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」には、この新ルール機材の導入が決定している。