「第30回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」結果報告
4月24日日 神奈川県・神奈川県立スポーツセンター
全国から集まったジュニア選手たちがJOCジュニアオリンピックカップ獲得を目指して熱戦!
公益社団法人日本武術太極拳連盟主催の「第30回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」が4月24日(日)に神奈川県藤沢市の「神奈川県立スポーツセンター(スポーツアリーナ1・2)」で開催されました。3年ぶりとなった本大会は、誠に残念ながら全国から集まる子どもたちとご家族、スタッフの安全を最優先に考慮して無観客および縮小開催となりましたが、全国から集まった優秀なジュニア選手たちは非常に苦しいコロナ禍での3年間を乗り越え、素晴らしい演武を披露しました。
主管はNPO法人神奈川県武術太極拳連盟、後援は(公財)日本オリンピック委員会(JOC)、スポーツ庁、(公財)日本スポーツ協会、神奈川県教育委員会、公益財団法人神奈川県スポーツ協会、アジア武術連盟、協賛は、太極パートナーズ各社(アシックス、ダイワコーポレーション、フォトクリエイト、島村運輸倉庫、太極サポーター、太極縁、太極拳ウェアYUN)の6社1団体。本大会は、独立行政法人日本スポーツ振興センタースポーツ振興基金助成事業として実施されました。
この大会は国際大会(世界ジュニア選手権、アジアジュニア選手権)に合わせ、全種目に新国際競技ルールを導入し、国際大会出場を目指すための大会として位置付けて実施し、年齢区分A組・B組の徒手種目[太極拳・長拳・南拳]男女計12種目に148人がエントリーしました。
また、参加者全員がPCR検査や抗原検査を実施し、徹底した感染防止対策のもと大会を行いました。
JOCジュニアオリンピックカップ受賞者は、大木宙(長拳B組・埼玉県)、瀨戸たま(国際第三套路太極拳・神奈川県)の両選手
大会会場の神奈川県立スポーツセンターでは3面の競技コートが設置され、第1コートは国際大会仕様のコート(中国・泰山製)で実施しました。
また第1コートでは、佛山市擎天科技有限公司(JUSTTOOL社)の新ルール機材を導入、その他のコートでも新ルール仕様のシステムを導入するため、事前に綿密な審判研修等を行って大会に臨みました。得点掲示も、ディスプレイに最終得点だけでなく選手名や減点コード等も表示されるなど、国際仕様に合わせて行いました。その他、密を避けるために会場内での成績掲示は行わず、日本武術太極拳連盟ホームページに成績を順次掲載するなど新しい試みも行った大会となりました。
開会式は、川﨑雅雄日本連盟専務理事の開会の挨拶で始まり、続いて主管の古谷良子神奈川県武術太極拳連盟理事長にご挨拶いただきました。最後に日本連盟審判委員会委員長である及川佳織大会総審判長による競技上の諸注意のあと、全国の頂点と日本代表候補の座をかけた戦いがスタートしました。
競技は緊張感漂う雰囲気の中で、カンフー映画さながらの演武をみせるジュニア選手たちに会場からは大きな拍手が送られ、大会は成功裡に終了しました。
最高賞であるクリスタルガラスの「JOCジュニアオリンピックカップ」を手にした大会最優秀選手は、男子長拳B組優勝の大木宙選手(埼玉県連盟)と女子国際第三套路太極拳で優勝した瀨戸たま選手(神奈川県武連)が選ばれました。
大木選手は「3年ぶりの大会開催ありがとうございました。たくさんの方の応援と期待でここまでこれました。感謝しています。」とコメント、瀨戸選手は「まず大会が開催されたことを嬉しく思います。コロナ禍で大会が中止となっていく中で、3年間続けて頑張ってきて、最後に結果が残って良かったです。まわりの方々にも感謝しています。ありがとうございました。」とコメントし、喜びの笑顔をみせました。両選手は今後の活躍が大いに期待されると同時に、「オリンピック有望選手」として、今後JOCによる研修会や医学的サポートを受けることができます。
閉会式では、来年の大会主管団体である大阪府連盟の西村誠志理事長より閉会の挨拶が述べられ、大会を締めくくりました。次回の「第31回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」は、来年4月22・23日に大阪府・熊取町ひまわりドームでの開催を予定しています。
最後に今大会を開催するにあたり、主管のNPO法人神奈川県武術太極拳連盟の皆さまの多大な協力をはじめ、役員、審判員、スタッフの皆さま、そしてご参加いただいた選手、コーチ、保護者の皆さまに深く感謝申し上げます。
日本代表選手については後日選考会を実施
第3回アジアユースゲームズ(シャントウ)につきましては残念ながら中止が決定し、次の大会は2025年にウズベキスタンのタシケントで開催されます。第8回世界ジュニア武術選手権大会につきましては、国際武術連盟より大会詳細の発表後に日本代表選手選抜についても検討を行います。対象選手への通知のほか、日本連盟機関誌やホームページなどで発表いたしますので、お待ちください。