「第77回国民体育大会 いちご一会とちぎ国体2022武術太極拳競技会」結果報告
9種目に163人の選手が出場! コロナ禍の厳しい制限の中で役員・スタッフ含め来場者2日合わせて約800人が参加し盛況に終わる!
「いちご一会とちぎ国体2022武術太極拳競技会」が、令和4年9月24日(土)・25日(日)に栃木県鹿沼市のTKCいちごアリーナ(鹿沼総合体育館)にて開催されました。主催は、公益財団法人日本スポーツ協会、文部科学省、栃木県、公益社団法人日本武術太極拳連盟、鹿沼市。
コロナ禍により、3年ぶり2回目の国体参加となった本大会には、感染防止対策のため事前申込制となり、初日は台風の影響で大雨となる状況の中でも、約1,000人に近い参加者が集い、会場は大いに盛り上がりました。大会を安全に開催するために、JSPO基本方針および県版ガイドライン等に基づき、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じて実施し、検査や行動制限など参加者の皆さまにも多大なご協力をいただきました。この3年間、開催に至るまでご尽力いただいた加盟団体含め関係された全ての皆さまに改めて感謝申し上げます。
9種目に全国から選抜された163人の選手が出場、14歳から59歳までの選手が日本一を競う
大会前日の9月23日(金祝)に行われた選手公式練習、監督会議を経て、24日(土)午前10時から開会式が行われました。
感染防止対策のため、選手入場は実施せず、高山守夫栃木県武術太極拳連盟会長代行が開会を宣言しました。国歌斉唱(演奏のみ)の後、衆議院議員・加藤勝信日本連盟会長のご挨拶を川﨑雅雄副会長が代読され、続いて佐藤信鹿沼市長から歓迎のことばをいただきました。続いて、及川佳織総審判長による競技ルールの説明がなされました。最後に、開催地である栃木県代表の高山蓮選手、毛塚来美選手が出場選手を代表して選手宣誓を行うと盛大な拍手がおくられ、会場の空気が一気に引き締まりました。
競技は2日間にわたって9種目が実施され、40都道府県から163人の選手が出場しました。応援は拍手のみに制限される中ではありましたが、各都道府県を背負った代表選手たちが素晴らしい技をみせるたびに会場は大きな拍手で溢れました。
昼休みにはアトラクションとして、栃木県武術太極拳連盟による24式スクランブル太極拳、グローバルウーシュウ栃木武術隊による集団演武のほか、伝統器械において優勝4回を誇る曽根啓彰選手による九節鞭の演武が披露されました。続く日本連盟強化指定選手による特別演武では、別當響選手がケガのため、安良城基睦選手が槍術の演武を披露、FISUワールドユニバーシティゲームズ日本代表内定選手の貴田菜ノ花選手が長拳、最後に国際大会メダリストの荒谷友碩選手と齋藤志保選手が双人太極拳の演武を披露し、会場からは大きな拍手がおくられました。
大会2日目も変わらぬ熱気で、参加選手たちは白熱の演武を繰り広げ、前日同様に昼休みにはアトラクションとして、栃木県武術太極拳連盟による24式集団自選太極拳、グローバルウーシュウ栃木武術隊による集団、曽根啓彰選手による刀里加鞭の演武が披露されました。日本連盟強化指定選手による特別演武では、貴田菜ノ花選手が剣術、齋藤志保選手が太極拳、安良城基睦選手が長拳、荒谷友碩選手が太極剣の演武を披露し、大会に華を添えました。
競技終了後、2日目午後の種目の代表表彰が行われ、川﨑雅雄日本連盟副会長と堀米秀夫日本連盟監事が表彰役員を務めました。続いて閉会式では、来年の国体開催地を代表して、増留貴朗鹿児島県連盟会長がご挨拶し、最後に栃木県連盟・柴田典俊大会事務局長の閉会の挨拶で大会を締めくくりました。
地元メディアの紹介やご当地の土産品、大会記念グッズ、太極拳グッズの販売なども
大会運営は、栃木県武術太極拳連盟が主管し、栃木県、鹿沼市などの協力を得て行われました。
また、おもてなしドリンクのふるまいや、ご当地の土産品、大会記念グッズ、太極拳グッズなどの販売ブースも設置され、会場を賑わしていました。
メディア関連では、地元テレビ局や新聞社などが会場を訪れ、会場に設置されたインタビューボードでも取材が行われ、武術太極拳の普及・発展につながる盛り上がりをみせました。
武術太極拳競技は、2031年の奈良国スポ(2024年より国民スポーツ大会に名称変更)まで公開競技種目として実施されることが決定しております。
来年の国体は、延期による特別国民体育大会として、「燃ゆる感動かごしま国体」を大会愛称に鹿児島県で開催されます。武術太極拳競技は、2023年9月23日(土)・24日(日)に曽於市の末吉総合体育館で実施します。2022年度は各都道府県で選抜大会などが行われ、各都道府県の代表が決定します。かごしま国体より、これまでの在住地だけでなく、勤務地、ふるさと(シニア・成年のみ)、学校の所在地(少年のみ)からの出場も可能となります。
来年は通常とおりの開催がなされることを祈念しております。多くの選手の参加をお待ちしています。
photo by Miki.A ※特別演武および優勝者の演武写真