全日本種目変更と補助ルール(2023)、ねんりんピック打点方法変更について
去る第123回理事会において、2024年第41回全日本選手権からの種目変更が承認されました。詳細は下記をご参照ください。
今回の種目変更等をふまえて、「武術太極拳 新国際ルール 補助ルール(2023)」を作成しました。各都道府県連盟宛に送付しておりますので、必要な方はご所属の連盟にお問合せください。
1)全日本選手権で新ルールが採用されたことに伴い、従来、旧ルールと並行する形で使用していた「国体ルール(第7版)」を廃止し、必要事項を「補助ルール(2023)」に盛り込みました。
2)「補助ルール(2023)」は、各都道府県の予選では2023年度から使用可能です。全日本選手権では2024年第41回大会から、国体(国スポ)では2024年佐賀大会から使用します。2023年第40回全日本選手権、2023年鹿児島国体では「補助ルール(2020)」を使用します。
3)すでにご案内の通り、JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳競技は予選・全国大会ともに「2019年版 武術套路競技規則(JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳競技規則)」を使用します。「補助ルール(2023)」は使用しません。
また同理事会において、ねんりんピックについて2024年鳥取大会からの打点方法の一部変更が承認されましたので合わせてお知らせします。今回は打点方法の変更のみで、採点基準に変更はありません。
予選については、各都道府県の状況に合わせ、新しい打点方法の採用については一任いたします。
○ 全日本選手権の種目変更について
2024年第41回から、全日本選手権の種目を以下のように変更します。※太字が変更となる種目
[a]自選難度競技部門
1.自選太極拳 2.自選太極剣 3.自選南拳 4.自選南拳短器械 5.自選南拳長器械 6.自選長拳 7.自選長拳短器械 8.自選長拳長器械
[b]規定競技部門
9.総合太極拳AB 10.総合太極拳C 11.24式太極拳A 12.24式太極拳B 13.24式太極拳C 14.ジュニア太極拳3 15.ジュニア太極拳2 16.32式・42式太極剣 17.長拳O(OVER)14 18.長拳U(UNDER)13 19.剣術 20.刀術 21.槍術 22.棍術 23.南拳 24.南刀 25.南棍
[c]自選競技部門
26.自選太極剣・刀 27.48式・88式太極拳 28.楊式太極拳 29.陳式太極拳 30.呉式太極拳 31.孫式太極拳
[d]伝統競技部門
32.伝統拳術A 33.伝統拳術B 34.伝統拳術C 35.伝統器械
[e]団体競技部門
36.対練 37.集団 38.太極拳推手 39.ペア総合太極拳(自選)
変更に関する詳細
1)16.32式・42式太極剣と26.自選太極剣・刀について
・都道府県の代表は男女ともそれぞれ2種目で2名とし、16.と26.の配分は自由。すなわち、16.32式・42式太極剣に2名、26.自選太極剣・刀に2名、それぞれ1名ずつのいずれも可。
・26.自選太極剣・刀は32式・42式太極剣以外の太極剣・刀から自選する。32式・42式太極剣の一部の動作のみを変更して自選とすることは不可。
2)38.太極拳推手と39.ペア総合太極拳(自選)について
・都道府県の代表は、この2種目のうち1種目のみに参加できる。したがって、都道府県から[e]団体競技部門に参加するのは36.対練3チーム以内、37.集団1チームは変更なく、38.太極拳推手または39.ペア総合太極拳(自選)についてはどちらかに1チームの参加となる。
3)39.ペア総合太極拳(自選)の規定
・総合太極拳から自選し、2人で演技する。
・演技時間:3分以上4分以内。
・必選動作:①分脚または蹬脚 ②拍脚または擺蓮 ③仆歩(単鞭下勢または穿掌下勢) ④発勁動作(掩手肱捶または馬歩靠)の4種の動作を1人につきそれぞれ最低1回行うこと。
※甲・乙の選手が別々の必選動作を行ってもよい。
例)②の動作の選択方法 甲の選手が拍脚 乙の選手が擺蓮でも可とする
・動作中の選手間のコンタクト動作(接触動作)は不可(推手や対練のような選手同士の身体が接触する動作は不可とする)。
4)27.48式・88式太極拳について
昨年の理事会にて、この種目を[b]規定競技部門に含めることを検討すると報告したが、元の套路は規定であっても競技における演技は自選で行うことから、これまで通り[c]自選競技部門に含めるのが適当との結論になった。先の提案を撤回し、上記の区分とする。
○ ねんりんピックの打点方法について
「ねんりんピックはばたけ鳥取2024」大会より、競技の打点方法の一部を変更します。
1)審判の位置を、コートの周囲に点在する形式からコート前方に一列に並ぶ形式に変更する。
理由:ねんりんピックでは演技中に隊列を変えることが認められ、隊列変更の技術と表現が採点の重要な要素である。各チームはコート前方(審判長側)に見る人を想定して隊列を作っているが、現在の形式では、いずれの審判もそれを正面から見ることができない。適切な評価をするために、前方に並ぶ形式がふさわしいと思われる。
2)各審判の打点を従来の0.05点きざみから、0.01点きざみに変更する。
理由:ねんりんピックには50チーム以上が参加し、実力が拮抗していることから、打ち分けが難しく、同点が多くなっている。0.01点きざみで打点することにより、執行審判の打点の自由度が上がってより判定がしやすくなり、同点を減らすことができる。