「第32回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」結果報告

4月20日土・21日日 宮城県仙台市・カメイアリーナ仙台(仙台市体育館)

初の東北開催!全国で選抜されたジュニア選手たちがJOCジュニアオリンピックカップ獲得を目指して熱戦!

公益社団法人日本武術太極拳連盟主催の「第32回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」が4月20日(土)・21日(日)の2日間(19日審判団ミーティング・選手練習)に宮城県仙台市の「カメイアリーナ仙台(仙台市体育館)」で開催されました。

大会では、全国から集ったジュニア選手たちが素晴らしい演武を披露しました。会場は初の東北開催で多くの観客が集まり、たくさんの声援を受けたジュニア選手たちの笑顔にあふれ、熱気に包まれた雰囲気の中で大会は進行しました。

主管は宮城県武術太極拳連盟、後援は(公財)日本オリンピック委員会(JOC)、スポーツ庁、(公財)日本スポーツ協会、宮城県、宮城県教育委員会、仙台市、仙台市教育委員会、アジア武術連盟、協賛は、太極パートナーズ各社(アシックス、ダイワコーポレーション、フォトクリエイト、島村運輸倉庫、太極サポーター、太極縁、太極拳ウェアYUN)の6社1団体。本大会は、独立行政法人日本スポーツ振興センタースポーツ振興基金助成事業として実施されました。

この大会は国際大会(世界ジュニア選手権、アジアジュニア選手権)に合わせ、全種目に新ルール「2019年版武術套路競技規則(JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳競技規則)」を導入し、国際大会出場を目指すための大会として位置付けて実施しています。選手は男女計42種目に延べ533人がエントリーしました。

漫画「ハイキュー‼」の舞台としても有名なカメイアリーナ仙台

JOCジュニアオリンピックカップ受賞者は、川村心輝(男子第三太極剣・岩手県)、棟方ひより(女子第三太極拳・北海道)の両選手

大会前日は選手練習の時間を夕方に設けました。また、審判研修のほか審判員へのコンプライアンス研修も実施し大会に備えました。大会会場のカメイアリーナ仙台には4面の競技コートが設置され、第1コートは国際大会仕様のコート(中国・泰山製)で実施しました。

また第1コートの第三套路種目では、佛山市擎天科技有限公司(JUSTTOOL社)の機材を導入、その他のコートでも新ルール仕様のシステムを導入し、事前に綿密な審判研修等を行って大会に臨みました。成績表示は、会場内の掲示は行わず、日本武術太極拳連盟ホームページに順次掲載しました。

開会式では、はじめに衆議院議員・加藤勝信日本連盟会長のご挨拶を川﨑雅雄副会長が代読され、続いて村井嘉浩宮城県知事のご挨拶を伊藤哲也副知事が代読、最後に主管の髙橋伸二宮城県武術太極拳連盟会長にご挨拶いただきました。その後、来賓を代表して中華人民共和国駐新潟総領事館の崔爲磊総領事にご挨拶いただき、最後に日本連盟審判委員会委員長である及川佳織大会総審判長による競技上の諸注意のあと、全国の頂点と日本代表候補の座をかけた戦いがスタートしました。

競技は活気と緊張感が漂う雰囲気の中で、白熱した演武をみせるジュニア選手たちに会場からは大きな声援と拍手が送られ、大会は成功裡に終了しました。

最高賞であるクリスタルガラスの「JOCジュニアオリンピックカップ」を手にした大会最優秀選手は、男子第三套路太極剣優勝の川村心輝選手(岩手県連盟)と女子第三套路太極拳で優勝した棟方ひより選手(北海道連盟)が選ばれました。

川村選手は「今まで頑張ってきた成果がやっと表に出た気がしてすごく嬉しいです。いつも支えてくれている母やチームの先生方にトロフィーを見せてあげたいです」とコメント、棟方選手は「周りのみなさんが作ってくれた環境のおかげで獲得することができて感謝しています。苦手な動作も諦めないで何度も練習して完璧にすることに取り組んだので、その結果がこうして出て嬉しいです」とコメントし、喜びの笑顔をみせました。両選手の今後の活躍を大いに期待します。

開会の挨拶を代読される日本連盟・川﨑雅雄副会長

宮城県・村井嘉浩知事のご挨拶を代読される伊藤哲也副知事

挨拶を述べる宮城県連盟・髙橋伸二会長

来賓を代表して中華人民共和国駐新潟総領事館・崔爲磊総領事がご挨拶

岡﨑温名誉副会長と川﨑副会長を中心に特別演武を披露した強化指定選手一同

会場入口ではジュニア選手たちが記念撮影

煌びやかな表演服と美しい演武に観客も息を呑む

入賞した選手たちが表彰台で笑顔をみせる

競技が終了し代表表彰式にて一同が整然と並ぶ

初の試みとして、特別演武、武術太極拳グッズ販売やプロカメラマンによる黒幕撮影を実施

今大会初の試みとして、大会2日目の昼休みに初の東北開催を記念して日本連盟強化指定選手11人による特別演武を実施しました。素晴らしい演武に会場は大きな拍手と歓声で包まれました。

また、太極パートナーズとして協賛いただいている「太極縁」「東方商事」の2社による武術太極拳グッズの販売のほか、日本連盟では過去の大会Tシャツのセール販売を行いました。

競技中の写真は、株式会社ハッピースマイルおよび日本連盟のカメラマンにより撮影し、練習会場前にて黒幕撮影も実施しました。写真につきましては「みんなのおもいで.com」のサイトにて、アクリルキーホルダーやアルバム等のグッズも合わせて販売しておりますので、ぜひご利用ください。

閉会式では、来年の大会主管団体である愛知県連盟の岡﨑温副会長兼専務理事より閉会の挨拶が述べられ、大会を締めくくりました。次回の「第33回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」は、2026年開催の愛知・名古屋アジア競技大会のプレ大会も兼ねて、来年4月19・20日に愛知県名古屋市で開催を予定しています。

最後に今大会を開催するにあたり、主管の宮城県武術太極拳連盟の皆さまの多大なご協力をはじめ、役員、審判員、スタッフの皆さま、そしてご参加いただいた選手、コーチ、保護者の皆さまに深く感謝申し上げます。

代表表彰を受ける大木宙選手(埼玉県連盟)と泉小雪選手(兵庫県連盟)

長拳、南拳チームによる特別演武

太極拳チームによる特別演武

武術太極拳グッズの販売も盛況

プロカメラマンによる黒幕撮影を実施

JOCカップを獲得した棟方ひより選手(左)と川村心輝選手(右)

最優秀選手にのみ贈られるJOCジュニアオリンピックカップ

閉会の挨拶を述べる愛知県連盟・岡﨑温副会長兼専務理事

QRコードから「みんなのおもいで.com」へ

 

「第9回世界ジュニア武術選手権大会」選考会参加候補選手計24人が選ばれる

今年9月22~29日に「第9回世界ジュニア武術選手権大会」が、ブルネイ・バンダルスリブガワンで開催されます。A組男女3人ずつ、B組男女2人ずつ、計10人の選手を派遣する予定です。C組については、遠隔地での開催であるため残念ながら派遣を見送ることといたしました。

先日行われたJOCジュニアオリンピックカップ大会の結果と、年齢、種目、実力、訓練状況などを総合的に判断し、太極拳と南拳については、エントリー数が少ないため、大会の結果で選考することとし、第三套路長拳、長拳B組のみ選考会を実施することを決定しました。同封の「選考会参加候補選手名簿」に記載している24人が候補選手として選出されました。

選考会は、6月2日(日)に、東京・日本連盟トレーニングセンターにおいて実施し、日本代表選手は、JOCジュニアオリンピックカップ大会と選考会の結果をもとに日本代表選手団選定委員会の承認をもって最終決定します。

今後とも、ジュニア選手育成事業を推進していただきますよう、お願い申し上げます。

<日本代表選手選考基準>

大会要綱に定められた対象年齢、種目の選手から、日本連盟選手強化委員会で代表候補を選出し、太極拳と南拳は、JOCジュニアオリンピックカップ大会の結果をもとに選考し、長拳は、6月2日に選考会を長拳3種目の試合形式で行います。

日本代表選手は、選考結果をもとに日本代表選手団選定委員会の承認をもって最終決定します。