第69回理事会・第42回通常総会を開催
―2010年度事業計画案と予算案を承認―
【掲載:2010年02月15日】
社団法人日本武術太極拳連盟は1月16日、東京・四谷の主婦会館・プラザエフで第69回理事会および第42回通常総会を開催した。
第69回理事会には日本連盟理事・監事計19人(うち、委任状による出席2人)が出席し、第42回通常総会には49加盟団体から正会員49人が出席した。理事会・総会に先だって常務理事会が、理事会・総会に続いて第21回都道府県連盟代表者会議(ブロック会議)が開かれた。
理事会は、16日午前11時に開会、議長に岡﨑温常務理事、議事録署名人に谷甚四郎、辻本三郎丸の両理事が選出された。
開会にあたり、髙田明副会長が「明けましておめでとうございます。昨年は北京オリンピック後の多端な年でした。全国大会など多くの行事が行われましたが、中でも全日本選手権大会の観客が多くなったことが喜ばしいことでした。今年も全国各地で太極拳をいっそう盛り上げていきましょう」と挨拶した。
■志ひとつに「太極拳の普及」と「ジュニア選手の育成」をさらにすすめよう
村岡久平副会長・専務理事による2009年度下半期の主な事業活動の実施報告が行われた。
「今年も全国都道府県連盟と連携して事業を進めていく。昨年の国際大会では日本選手はおおいに活躍したが、アジアの多くの国の選手たちがプロとして活動するなか、アマチュアである日本の選手がプロに伍して奮闘したことは素晴らしい。選手たちを支えてくれる地方のみなさんにさらなるご協力をお願いする。また、昨年は『太極拳普及』と『ジュニア育成』の2つを成し遂げた初年度となったが、今年もこの2つに力を入れ、さらに発展させたい。昨年11月、草創期から物心両面で日本連盟を支えてくださった長谷川凱久常務理事が逝去されたことは誠に残念である。総会冒頭に黙とうを捧げましょう」
活動報告に続いて、2010年度事業計画案の審議にあたり、石原泰彦理事・事務局長が事業計画案を説明し、渡辺敏雄総務部長が2010年度予算案についての説明を行った。
「その他の議案」として提出された「日本連盟専門委員会 ジュニア普及委員会」の設立日程と「2010年度太極拳2段・3段検定実施予定」について石原理事・事務局長が説明を行った。また、村岡副会長・専務理事から、今年6月の第43回通常総会は2年に一度の役員改選が行われることから、事前に役員選考委員会を発足させ、各ブロックからブロック推薦理事を書面で総会開催1カ月前の5月18日までに日本連盟に提出する旨の提案がなされた。
このほか、石原理事・事務局長から日本連盟ホームページで今後、ブロック行事予定などを掲載していくことなどが説明された。
理事会はこれらの議案を審議のうえ承認し、総会に提出することとした。
■第42回通常総会に全国47都道府県連盟および学生連盟などの
代表49人が出席
16日午後に開かれた第42回通常総会には日本連盟役員、全国47都道府県連盟および学生連盟、散手倶楽部から代表49人とオブザーバーらあわせて90人が出席した。
議長に岡﨑温常務理事が、議事録署名人に谷甚四郎、辻本三郎丸の両理事が選出された。
総会冒頭、出席者全員で昨年11月13日に逝去された長谷川凱久常務理事に黙とうを捧げた。
開会挨拶として二階俊博会長が「今年は5月から中国で上海万博が開かれ参観者は7000万人とも予想されており、大きく人が動き、各種交流が盛んになる年。また、すべての都道府県武術太極拳連盟の体育協会加盟をめざして、今年も全国のみなさんで力を合わせて武術太極拳の普及・発展につとめましょう」と述べた。
村岡久平副会長・専務理事が諸事業の報告を行った。そのなかで「09年度検定事業は順調に実施されて終了したが、日本連盟の検定制度が全国的に定着したことは受験者数が証明している。他の競技団体の愛好者人口が減少しているなか、太極拳は右肩上がりの数値を示していることは喜ばしい」と報告、また東京都連盟の東京都体育協会加盟が正式に決定したこと、東京・大阪の両トレーニングセンターが有効に活用されていることなどの報告を行った。
武術太極拳の国際大会では12月に「第3回世界ジュニア武術選手権大会」がシンガポールで開催されること、IOC主催の国際総合競技大会として「第1回ユースオリンピック」が8月、シンガポールで行われ、4年後の第2回大会開催地に中国・南京市が立候補していることなどもあわせて報告した。
石原泰彦理事・事務局長、渡辺敏雄総務部長が理事会と同様に、新年度事業案と予算案の説明を行った。
その後、各案件の審議に入り、すべての議案が満場一致で承認された。
承認された事業計画と主要事業日程はこちらに掲載。
■今年は「ねんりん石川」「スポレク富山」「千葉国体」が開かれる
昨年の「ねんりんピック北海道・札幌」を主管した北海道連盟の小平孝夫理事長と、「スポレク宮崎」を主管した宮崎県連盟の栗山英樹理事長がそれぞれの大会が成功裡に終了した報告と全国からの協力に感謝する旨の挨拶を行った。
また、今年10月10日、石川県金沢市で開催される「ねんりん石川2010」主管団体の石川県連盟の奥名洋明副会長が「金沢は魅力いっぱいの町。全国のみなさまを歓迎します」と石川県の魅力をアピールしたのに続いて、10月17日開催の「スポレク富山」を主管する富山県連盟の按田忠重理事長が「キトキトスポレク キテキテとやま」のスローガンを紹介して、全国からの協力を呼びかけた。
今年の国体は千葉県で開催、武術太極拳競技は10月3日、流山市で行われる。
以上で総会議事を終了し、議長の岡﨑温常務理事が閉会を宣言した。
■代表者会議でブロック会議と全体会議各ブロックの事業計画・課題などを報告
総会に続いて、日本連盟、都道府県連盟の代表者らが出席して「第21回都道府県連盟代表者会議」が開かれ、議長に岡﨑温常務理事を選出した。全体会議の前にブロックごとに分かれた「ブロック会議」で、各ブロックの当面する課題、新年度事業活動計画などを協議し、全体会議で報告した。
次回、第43回通常総会と第16回太極拳技能検定委員会全体会議は6月19日(土)東京・四谷の主婦会館プラザエフで開催される。
■新年懇親会に中国大使館の来賓ら多数が参加してなごやかに
理事会、総会、都道府県連盟代表者会議の終了後、同じプラザエフを会場に新年懇親会が開かれ、中国大使館友好交流部の張成慶参事官、呂新鋒三等書記官らの来賓をはじめ、総会出席者ら多数が出席してなごやかに歓談した。
第69回理事会・第42回通常総会出席者
日本連盟=二階俊博会長(委任状)、髙田明副会長、加藤勝信副会長(委任状)、村岡久平副会長・専務理事、岡﨑温常務理事、石原泰彦理事・事務局長、川崎雅雄、友正慧、春木豊、小平孝夫、小島正晴、大塚忠彦、大和久美代子、辻本三郎丸、谷甚四郎、川島通正、前田修の各理事と有居晃、佐藤衛の両監事。西村誠志審判委員会委員長、谷川大選手強化委員会委員長、高山守夫旧長拳普及委員会委員長、渡辺敏雄総務
第42回通常総会・第21回代表者会議出席者
北海道連盟=小寺瑛子、青森県連盟=奥村吉昭、岩手県連盟=川島潔子、高橋セイ子、高橋喜子、宮城県連盟=鹿島眞里、岡野範子、加茂ひろ美、藤原智恵、秋田県連盟=田中紀代美、国枝あつ子、竹内キン、武田繁子、山形県連盟=早坂ひで子、佐藤国幸、福島県連盟=遠藤淑子、石澤久芳、沼澤祐子、群馬県連盟=堀米秀夫、小山晶子、新潟県連盟=吉田功、長野県連盟=古平幸司、茨城県連盟=野田博明、塚原加代子、埼玉県連盟=佐々木浩、千葉県連盟=小原和子、林秀雄、東京都連盟=川端智子、岩田崇江、上島比都美、神奈川県連盟=笠置康子、山梨県連盟=渡辺豊美、長谷川光男、富山県連盟=按田忠重、石川県連盟=奥名洋明、坂口志津子、福井県連盟=大西義幸、静岡県連盟=増田洋、愛知県連盟=高見一枝、三重県連盟=岩佐育代、岐阜県連盟=杉山哲、松原千恵、滋賀県連盟=初田茂、京都府連盟=渡部健一、大阪府連盟=中道由美子、兵庫県連盟=脇本和子、奈良県連盟=津田洋子、和歌山県連盟=津毛望、鳥取県連盟=前田慶一郎、島根県連盟=西村敏、岡山県連盟=増田泰治、広島県連盟=慶徳真由美、山口県連盟=濱田宏、香川県連盟=福田一惠、圖子幸子、徳島県連盟=中西洋恵、萬藤武徳、愛媛県連盟=稲葉美子、高知県連盟=宮本博行、氏原史子、福岡県連盟=篠崎しのぶ、佐賀県連盟=橋本テルヨ、吉原和子、長崎県連盟=三浦義則、熊本県連盟=岩元克雄、中原隆夫、大分県連盟=竹中貢、宮崎県連盟=栗山英樹、鹿児島県連盟=有馬勝博、沖縄県連盟=津波古保、学生連盟=増田勝、散手倶楽部=木本泰司