義援募金:第2次募金を10都県連盟に配分24,449,810円 第1次+第2次=総額68,436,516円

東北地方太平洋沖地震 武術太極拳義援募金

成し遂げた全国からの支援!!第2次募金を10都県連盟に配分

【掲載:2011年09月15日】

東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)武術太極拳義援募金は,7月19日に第2次募金を締切り,全国から日本連盟に,24,449,810円の募金が寄せられた。5月16日の第1次締切り分43,986,706円を合わせて,募金額は総額68,436,516円に達した。

第2次締切りまで,都道府県連盟を通じて,所属団体と教室,サークルなどが結束してこの結果を出し,東日本の武術太極拳の仲間を応援する志を示していただいたことに感謝し,ともに喜びたい。

日本連盟は,7月初旬に東日本17都道府県連盟にたいして「第2次被災状況調査」を行い,その調査結果を,5月に実施した第1次義援募金配分と同様の被災項目に基づいて集計し,配分作業を行った。

第1次,第2次の被災状況は別表の「調査集計」(表1)の通りであった。

◎第1次,第2次の被災ポイントを調整配分:

第2次被災件数の集計は,第1次被災集計にたいして約4分の1の件数であった。また,第2次の募金額は第1次募金にたいして,約2分の1の金額であった。このなかで,第2次募金額を単純に第2次被災件数で配分すると,第2次被災の受給対象者は,第1次被災の受給対象者に比べて明らかに有利な条件で受給することになる。日本連盟は,第1次配分と第2次配分のどちらも,公平に,バランスを保って実施するための調整を行った。対象となる10都県連盟について,第1次被災ポイントと共通の項目ポイント数に基づいて第2次被災ポイントを算出した。次に,第1次と第2次の被災ポイントを合算した「合計ポイント」を設定し,これにより,各都県ごとの「第1次+第2次総配分額」を導き出した。各都県の「総配分額」から,第1次配分額を差し引いた金額を,今回の「第2次配分額」とした。

(表1)
第1次,2次被災状況調査集計(10都県分)
※数字は被災件数 2011年7月29日現在
被災・被害状況 第1次 第2次
人的被災 1.死亡 17 1
2.行方不明 12 0
8.被災関連発病者
(軽度=入院なし)
98 0
住居・家屋等の被害 1.全壊,流失 109 9
2.半壊,浸水 53 39
3.一部損壊 194 76
4.その他の建物等全壊 1 4
  同上 半壊 6 18
  同上 一部損壊 14 1
  同上 屋外湯沸器,
      塀倒壊等
0 9
避難・移住等 1.自宅以外に避難 85 58
2.在宅ライフライン長期 不通 53 23
3.借家引っ越し他 4 0
4.原発避難 160 0
その他 車流出 9 35
被災件数計 815 273
第1次2次調査統合        被災総件数 1,088件

連盟事務局はこの配分案について理事会の持回り審議に付して承認を得たうえで,8月30日に10都県連盟宛てに銀行送金による第2次配分を行った。

10都県連盟にたいする第1次,第2次配分の内訳は(表2)のとおり。

◎第1次,第2次の被災ポイントを調整配分:

10都県連盟のうち,栃木県,千葉県連盟は第1次被災調査結果が第1次配分の決定後に送付されてきたために,今回の第2次で配分した。

日本連盟は,栃木,千葉を除く8都県連盟にたいして,第1次被災受給対象者と第2次被災受給対象者が同等な条件で給付金を受けることができるように,特に配慮して再配分を実施することを依頼した。

そのために,第2次配分額を,まず,第2次の受給者にたいして第1次受給者と同率の給付基準で配分し,そのうえで,第2次配分額の残額を1次,2次受給者に均等に給付することなどを依頼した。第1次,第2次の両方の被災者の方々が平等に受給し,等しく喜んでいただくこととしたい。

(表2)
都県連盟 第1次配分 第2次配分 合計配分額
①福島県 16,205,084 9,574,790 25,779,874円
②宮城県 13,071,835 5,614,905 18,686,740円
③岩手県 9,858,758 4,547,642 14,406,400円
④茨城県 4,270,798 1,795,055 6,065,853円
⑤群馬県 339,269 76,535 415,804円
⑥埼玉県 119,742 27,013 146,755円
⑦青森県 59,871 13,506 73,377円
⑧東京都 59,871 13,506 73,377円
⑨栃木県 0 1,149,577 1,149,577円
⑩千葉県 0 1,638,759 1,638,759円
    総額 68,436,516円
※栃木県・千葉県は第1次調査結果を第2次に配分

◎「支えあい」を今後も!!

武術太極拳義援募金は,全国の武術太極拳愛好者が,被災された会員,愛好者に直接励ましを届けるために行われた。全国で多くの愛好者が自発的な意志で募金に参加し,また,募金を呼びかけ,集め,受け渡し,取りまとめるために,多くの方々が関わり,心を集めていただいたことに,あらためて感謝したい。

この義援募金に応募していただいた方々と団体,サークル名を記載した「募金者名簿」は,『武術太極拳』別冊として10月下旬までに都道府県連盟を通じて配布される。

義援募金活動は,この第2次募金で区切りを付けることになる。しかし,私たちは,被 災された会員の方々の今後の復興の道を見守り,支えあいの心を持ち続けていきたい。

思い起こせば,2008年北京オリンピックに武術太極拳が正式種目として採用されることを目指して,日本連盟は2002年7~9月に,国際オリンピック委員会(IOC)ロゲ会長宛ての署名活動と,国際武術連盟(IWUF)に提供する活動資金の募金活動を行った。2002年9月30日に締め切られた「署名嘆願書」は192,782通に達し,募金額は32,782,000円となった。日本の武術太極拳愛好者が心を集めて取り組んだ歴史的な活動であった。

このたびの未曾有の不幸な災害にたいして,私たちが再び心を一つにして支えあったことを,今後も引き継いでいこう。明るい未来へ繋げて行こう!!