日本連盟「第95回理事会」「第5回定時社員総会」を開催

-2015年度事業活動報告,決算報告,役員改選等を承認-

2016年6月18日(土)於:東京・四ツ谷(主婦会館)

【掲載:2016年07月19日】

公益社団法人日本武術太極拳連盟は,去る6月18日(土),東京・四谷の主婦会館・プラザエフにおいて,第95回理事会,第5回定時社員総会,および第96回理事会を開催した。

第95回理事会には,日本連盟村岡久平会長以下,専務理事,常務理事,理事,監事の計18人が出席した。また,4専門委員会から委員長4人が陪席した。第5回定時社員総会には理事会に出席した理事・監事をはじめ,全国の49加盟団体から正会員49人と団体理事・監事,オブザーバーら合わせて80人が出席した。

同日午前10時半からは常務理事会,つづいて理事会が正午まで開かれた。午後に入り13時からは加盟団体の代表者が加わり総会が開かれ,14時過ぎに閉会した。また,総会を一時休憩にして,総会で承認された改選理事・監事により,別室にて第96回理事会を開き,役員を選出した。

総会閉会後に,引き続き,ブロック会議(分科会・全体会議)および第22回太極拳中央技能検定委員会全体会議がそれぞれ開かれた。

第95回理事会では,15の議案について入念に審議し,すべて満場一致で承認された

第95回理事会は18人の理事会メンバーの出席と専門委員会委員長4人および事務局から3人の陪席を得て午前11時に開会した。村岡久平会長のあいさつの後,岡﨑温専務理事が前回理事会(6月1日)からの事業活動と長野県組織問題の進捗状況について概略を報告した。

理事会では総会に提出する次の議案の説明・審議が行われ,すべて承認された。1.2015年度(平成27年度)事業報告,2.2015年度(平成27年度)決算報告,3.役員改選の件,4.専門委員会役員改選の件,5.熊本地震義援募金募集に関する件,6.2016年度第8期本部研修生承認の件,7.太極拳指導員委員会規程の一部改定の件,8.2016年度第10期ブロック講師承認の件,9.新会員管理システム都道府県連盟版の導入費用と会費の件,10.強化指定選手ランキング規定および強化助成費規定改定の件,11.2017年度「第25回JOCジュニアオリンピックカップ大会」出場制限の件,12.ブロック別国体公開競技選抜について,13.ブロック倫理委員会,ブロックアンチ・ドーピング委員会の件,14.長野県連盟組織問題について,15.その他。

議案1.については石原泰彦常務理事・事務局長による説明が行われた。議案2.については渡辺敏雄総務部長による説明がなされた。議案3.議案4.については石原常務理事・事務局長が説明した。議案5.については渡辺雅人事業部長が説明した。議案6.議案7.議案8.については石原常務理事・事務局長が説明した。議案9.については渡辺事業部長が説明した。議案10.議案11.については谷川大選手強化委員会委員長が説明した。議案12.については石原常務理事・事務局長が説明した。議案13.については渡辺事業部長が報告・説明を行った。議案14.については川崎雅雄常務理事により経過報告が行われた。議案15.については,石原常務理事・事務局長から選手指導問題について後日報告するという説明があった。

以上の議案を第5回定時社員総会に提出することを,理事会は満場一致で承認した。





理事会には理事16人監事2人ほかが参席




総会には都道府県連盟代表ほか80人が参加

 

日本連盟役員改選,熊本地震義援募金などを満場一致で承認

同日午後1時から開催された第5回定時社員総会には,日本連盟役員(18人)と全国47都道府県連盟および学生連盟,散手倶楽部の代表49人とオブザーバーら計80人が出席した。

議長に友正慧常務理事が,議事録署名人には大和久美代子理事と塚原加代子理事が選任された。

村岡久平会長が冒頭のあいさつで,2019年から参加する国体公開競技に関し,さらにステップアップを目指したいと述べた。つづいて岡﨑温専務理事が今年1月の総会以降の事業活動および組織整備委員会活動について報告した。

理事会での議案承認を受け,総会では理事会同様に次のように説明が行われた。

2015年度(平成27年度)事業報告・決算報告についてはそれぞれ石原泰彦常務理事・事務局長と渡辺敏雄総務部長が報告・説明を行い,審議の結果,満場一致で承認された。また,有居晃監事が会計監査報告を行い,審議のうえ承認された。

役員改選については,村岡会長から理事17人(学識経験者枠8人,ブロック選出枠9人)と監事2人,計19人の役員候補名簿が提出され,審議の上,満場一致で承認された。九州・沖縄ブロック選出の岩元克雄理事が退任し,同ブロック理事に三浦義則氏が新任となった。その他の役員16人,監事2人は再任された。

この後,休憩を取り,別室で第96回理事会が開催され,新たな役員人事が取り決められた。

公益社団法人日本武術太極拳連盟役員名簿
2016年6月18日選任
会  長 村岡 久平(学識経験者 以下学経と略)
副 会 長 加藤 勝信(学経)
岡﨑  温(学経)
専務理事 石原 泰彦(学経)
常務理事 川崎 雅雄(学経)
辻本三郎丸(学経)
友正  慧(学経)
理  事 大沢 藍未(東海・北陸ブロック選出理事)
大和久美代子(南関東ブロック)
奥村 吉昭(東北・北海道ブロック)
川島 通正(中国・四国ブロック)
高山 守夫(北関東ブロック)
谷 甚四郎(近畿ブロック)
塚原加代子(南関東ブロック)
三浦 義則(九州・沖縄ブロック)(新任)
宮本 知次(学経)
渡部 健一(近畿ブロック)
監  事 有居  晃
恩田 享位
名誉会長 二階 俊博(再任)
事務局長 渡辺 敏雄(新任)

熊本地震義援金募集に関しては,募金の流れについて変更したことを説明し,承認された。<募金要領改訂部分>:募金に関わる多くの方々が安心して取り扱うことができるように,「募金者名簿」は次の流れで日本連盟まで届くようにお願いいたします。①募金者または所属団体が募金者名を記載する。②所属団体が名称,取扱者名を記入し,捺印する。(所属団体から各都道府県連盟に原本を送付する)③各都道府県連盟が名簿原本に名称を記入し捺印する。④都道府県連盟は義援募金届出書の所定欄に記入し捺印する。(都道府県連盟は,③の名簿原本と④の届出書を,日本連盟に期限までに送付する)

また,被災県である熊本県の愛好者を代表して,岩元克雄氏(熊本県連盟会長)より詳細な被災状況の報告があり,義援金募集について同氏から深い謝意の言葉が述べられた。

都道府県連盟版の新会員管理システムについては,導入の申込みを7月1日から3ヶ月間,第1次募集することで承認された。

来年(2017年)の「第25回JOCジュニアオリンピックカップ大会」の出場枠について,選手強化委員会および審判委員会の合議として,谷川選手強化委員会委員長から年齢B組の「長拳B」を新たにブロック選抜枠に加える旨の説明があり,承認された。

ブロック別国体公開競技選抜については,石原常務理事・事務局長から,選手数の少ない県もあるためブロックでの選抜大会が県選抜を兼ねることもできると説明し,承認された。

ブロック倫理委員会,ブロックアンチ・ドーピング委員会については,各ブロックから選任された委員の名簿を提出し,承認された。

長野県連盟組織問題については,川崎常務理事から,前回総会(1月)時からの動きを説明し,総会前日の当事者らからの聴取をもとに,日本連盟として問題解

決に向けた提起をしたことを報告し,承認された(詳細は後述)。

以上で総会議事を終了し,友正議長が閉会を宣言した。総会終了後,同会場でブロック会議(分科会・全体会議)と第22回中央技能検定委員会全体会議が開催された。





全国7ブロックごとに分かれブロック会議を開催

 

長野県連盟組織問題の件

1)川崎雅雄常務理事・組織整備委員会委員長から,懸案となっている役員不承認問題について,6月1日に開催された第94回理事会までの経過報告及び審議内容の説明が行われた。

<報告>

①4月24日付け長野県連盟書簡が日本連盟に寄せられ,3月6日同県連盟理事会において,4団体3名の役員は無条件で県連盟役員として承認するが,2団体2名は民事裁判係争中であることを理由に,裁判取り下げを条件として役員として承認する,という決定を行ったことを日本連盟に通知。日本連盟の承諾不承諾の判断を求めてきた。

②日本連盟は翌4月25日付け長野県連盟宛書簡で,日本連盟は,従前より一貫して関係4団体5名の全員を県連盟役員として承認することを求めてきた。それにもかかわらず,上記のような決定が行われたことを,日本連盟は承諾することができない。長野県連盟がこの決定を変更しないのであれば,日本連盟はあらためて6月1日の第94回理事会で協議し,その協議内容を長野県連盟に通知すると回答した。

③日本連盟が入手した長野県連盟5月15日理事会議事録で,長野県連盟桜井会長は,上記の日本連盟の回答を会員には伝えず,ただ,日本連盟があらためて6月に開催する理事会でこの件を討議し,長野県連盟に伝えることになっている,とだけ報告している。

<審議内容>

①裁判取り下げを条件とすることなく,ただちに役員承認し,本件を解決すべきである。

②6月18日の第95回理事会・第5回定時社員総会が開催される前に,上記2名の役員承認について,長野県連盟としての正式な回答を求める。

③6月17日に,長野県連盟役員2名と日本連盟関係役員による会議を開催し,その会議の内容を翌18日の第95回理事会・第5回定時社員総会で報告する。

 上記①~③につき長野県連盟に書面にて通知する。

 

2)続いて,本日午前に開催された第95回理事会までの経過報告及び理事会における審議内容の説明が行われた。

<報告>

①6月17日午後3時から民事裁判係争中の長野県連盟加盟2団体の関係者3名と,続いて5時から長野県連盟役員2名と会議を行った。

②民事裁判にいたった経緯及び6月12日付けの長野県連盟会長からの書簡の内容を確認したが,日本連盟としては,これまでの方針を変更する必要はないと判断をした。

<審議内容>

①第94回理事会における審議と同様に,裁判取り下げを条件とすることなく,ただちに役員承認し,本件を解決すべきである。

②役員承認について,長野県連盟として再度検討していただき,7月末までに回答を求める。

第95回理事会出席者(第5回定時社員総会出席を含む)

日本連盟=村岡久平会長,岡﨑温専務理事,石原泰彦常務理事・事務局長,川崎雅雄,辻本三郎丸,友正慧の各常務理事,岩元克雄,大沢藍未,大和久美代子,奥村吉昭,川島通正,高山守夫,谷甚四郎,塚原加代子,宮本知次,渡部健一の各理事と有居晃,恩田亨位両監事。陪席=西村誠志審判委員会委員長,矢島孝一郎国体準備委員会委員長,高浦猛ジュニア普及委員会委員長,谷川大選手強化委員会委員長,渡辺敏雄総務部長,渡辺雅人,菅野淳子両事業部長

第5回定時社員総会出席者・オブザーバー

北海道連盟=小平孝夫,小寺瑛子,青森県連盟=加藤利隆,立石孝治,岩手県連盟=岩根節子,高橋喜子,宮城県連盟=岡野範子,大沼陽子,秋田県連盟=国枝あつ子,武田繁子,伊多波玲子,山形県連盟=早坂ひで子,菅野端子,都築良子,福島県連盟=後藤妙子,沼澤祐子,栃木県連盟=柏戸禮子,群馬県連盟=堀米秀夫,小山晶子,新潟県連盟=吉田功,長野県連盟=桜井啓司,安原茂,茨城県連盟=野田博明,修振杰,埼玉県連盟=石川佐奈江,千葉県連盟=林秀雄,石村恵利子,東京都連盟=川端智子,大塚かづ子,岩田崇子,武田久,神奈川県連盟=鈴木浩次,椎名功,山梨県連盟=内藤治文,清水明美,長田順子,富山県連盟=沢井武雄,碓井淳一,石川県連盟=坂口志津子,清水啓紀,福井県連盟=大西義幸,静岡県連盟=増田洋,愛知県連盟=髙見一枝,三重県連盟=岩佐育代,奥村誠之郎,岐阜県連盟=杉山哲,杉山千恵,滋賀県連盟=初田茂,田中美代子,京都府連盟=佐々木晴美,寺沢優吉,大阪府連盟=中道由美子,兵庫県連盟=田中康博,梅本克己,奈良県連盟=津田洋子,飯降牧子,和歌山県連盟=津毛望,辻順三,鳥取県連盟=前田慶一郎,島根県連盟=西村敏,岡山県連盟=増田泰治,広島県連盟=坂本公子,大前一美,山口県連盟=濱田宏,香川県連盟=福田一惠,徳島県連盟=中西洋恵,愛媛県連盟=稲葉美子,高知県連盟=宮本博行,福岡県連盟=平塚アケミ,佐賀県連盟=吉原和子,長崎県連盟=三浦義則,海原一博,熊本県連盟=菅野明子,大分県連盟=二宮顕司,宮崎県連盟=大神憲子,鹿児島県連盟=有馬勝博,春田牧子,沖縄県連盟=津波古保,学生連盟=増田勝,散手倶楽部=池田純

 

国体準備委員会太極拳部会,長拳部会 講師を新任で増員

国体準備委員会委員長 矢島孝一郎
同副委員長 中村剛
同副委員長 吉田由美子

<長拳部会>

部会長 中村剛

委 員 及川佳織,勝部典子,神庭裕里,高浦猛,竹中保仁,三船英

講 師 泉憲佑,河原美紀,久留嶋峻一,高山宗久,武田久,原口昭教

<太極拳部会>

部会長 吉田由美子

委 員 青木カヤ,王正,河村南里,宮村みほ,山田泰子,阿南七重

講 師 今古賀環,岩佐育代,川俣緑,小山晶子,下川美富,高橋喜子,山本浩司,渡辺俊哉

2016年度第8期本部研修生6人

武石英子(埼玉),白井幸子(東京),甚野益子(大阪),政岡ゆき(兵庫),有馬勝博(鹿児島),帖佐幸子(長崎)(第1~8期本部研修生合計77人)

2016年度第10期ブロック講師24人

佐藤美知友(岩手),齋藤恵子(宮城),山下千賀子(宮城),朝香美保子(秋田),松崎裕美(福島),飯野邦男(栃木),本間明美(新潟),潮田佐枝子(東京),肥後充昭(神奈川),萩野ユミ子(千葉),久慈静子(埼玉),武田由美子(茨城),黒澤邦明(富山),黒崎増子(石川),水谷和郎(岐阜),原田美江子(兵庫),菊池江美子(和歌山),上野山有希子(奈良),野瀬千枝子(滋賀),野々垣香津美(京都),西谷佳子(香川),吉永美紀(佐賀),有働眞澄(熊本),保田礼子(鹿児島)
(第1~10期合計293人)