ユネスコの世界無形文化遺産リストに「太極拳」の登録が決定

 去る12月17日(木)に国連教育科学文化機関(ユネスコ)がオンラインで開いた政府間委員会におきまして、「太極拳」の世界無形文化遺産リスト登録が決定されましたので、お知らせします。

太極拳は、17世紀半ばより中国で全国に広がったとされ、今や世界中で多くの愛好者が日々鍛錬を重ね、心身の健康増進や社会の発展に寄与しております。この度の決定は、日本だけでなく世界中の太極拳愛好者にとって大変喜ばしいことです。

関係者の皆さまの努力が結ばれた結果に心から敬意を表しお祝い申し上げます。

また、国際武術連盟の張秋平秘書長は、国際武術連盟を代表して太極拳が世界無形文化遺産リストに登録されたことを熱烈に祝うとともに、武術太極文化の伝承・発揚に尽力してきた武術関係者と専門家、学者たちに心からの祝意を表し、今後、国際武術連盟は武術の国際化プロセスを積極的に推進し、ルールと規準をさらに改善し、武術が一日も早くオリンピックの正式競技種目になるように太極拳の普及をさらに強化し、太極拳が真に人々の日常生活に溶け込み、全人類が共有する健康で楽しい生活様式になるようにしたいと表明されました。

新年に明るいニュースをお届けできましたこと大変嬉しく存じます。これから先もより一層「太極拳」という素晴らしい文化を日本連盟とともに普及振興してまいりましょう。

[ユネスコの発表より翻訳] 中国 – 太極拳

中国の「太極拳」は「世界無形文化遺産代表作リスト」に登録されたことを決定しました。太極拳は陰陽循環、天人合一の中国伝統哲学思想と養生観念に基づいて、中正円活を特徴とする伝統スポーツであります。太極拳は精神修練と呼吸調整を重視し、練習を通じて体を鍛える目的を達成します。太極拳は17世紀中期に中国中部の河南省に起源し、現在は全国に広く普及されています。道家、儒家の思想と漢方医学の理論の影響を受けて、すでに多くの流派が生まれました。

 

中国各地で登録決定を祝って集団演武などが行われた
(写真は河北省邢台市での「王其和太極拳」集団演武)