輝け!武術太極拳アスリート ~庄司理瀬選手・蝦名冬馬選手~
日本武術太極拳連盟・選手強化委員会が認定する強化指定選手の活動や競技に向けた想いなどをご紹介します。
女子太極拳の庄司理瀬です。現在は強化指定選手として活動しながら、小学校で働いています。
武術太極拳との出会い
武術太極拳との出会いは10歳の時です。
小さい頃から身体を動かすことが好きだったこともあり、姉と一緒にカンフー教室に通い始めました。しかし、武術を始めた当初は、なんとなく続けている状態でした。
転機となったのは、東北合宿に参加したことです。そこで孔祥東先生や他県の選手との出会いがあり、もっと上手になりたい!と感じるようになりました。
やる気を持って練習に取り組むことができ、次第に成績を伸ばすことができるようになりました。結果が出始めることで、より熱中するようになりました。
武術の魅力として、回数を重ねるほど力がつくことを挙げます。練習や講習の積み重ねが武術への理解に繋がっていくのだと思います。強化指定選手として競技をして、コツコツと続けていくことの大変さと大切さを感じています。
ユニバーシティゲームズ代表選手として
今回の国際大会への出場が決まり、嬉しく誇らしい気持ちです。代表として選ばれたことは私だけの力ではなく、いつも指導してくださる先生方、支えてくれる家族、友達、応援してくださる方々の力を受けていると思いました。そうした皆様の思いを大切にして、全力で大会に臨みたいと思います。悔いの残らない演武ができるように頑張ります。
応援よろしくお願いいたします!
1997/12/10生 秋田県出身
所属:秋田県武術太極拳連盟
職業:杉並区立四宮小学校勤務
主な競技成績:
■ 2018年 第35回全日本武術太極拳選手権大会
[自選難度]太極拳5位・太極剣4位
■ 2019年 第36回全日本武術太極拳選手権大会
[自選難度]太極拳3位・太極剣2位
■ 2023年 FISUワールドユニバーシティゲームズ
日本代表選手
武術太極拳との出会い
何かスポーツをやらせたい母 VS スポーツをやりたくない私、という状況が小学校進学のタイミングで発生しました。
そんな時、当時新体操をやっていた姉を見るために行ったイベントで、様々な地域の団体が発表していて、初めて地元江別の武術チームの演武を見ました。
何故だか武術には感じるものがあり、体験を経て入会する運びとなりました。
現在の活動について
現在は社会人としてメーカーの営業職をしながら選手を続けています。コロナ禍で練習が少なくなったこともあり、社会人の方々と接する機会が増えるにつれて、サラリーマンも面白そう、と思うようになりました。
大学生の時は他の学生と同じく就活をし、沢山の企業を受けては落ち、その中でも興味関心のある分野で国内有数の会社が私に合格を出してくれたため、そこに入ることになりました。
今は会社都合で群馬県の配属になったため、高崎市に住んでいます。平日は自主練やトレーニングをして、週末に東日本強化チームの練習に行っています。社会人生活も選手生活もどちらもやっていくのは大変ですが、それだけに充実感があり、相互に共通する考え方もあり、面白いなと思っています。
後輩、子どもたちへ
これを読んでいる私の後輩にあたる選手の方々は、コロナ禍で様々な経験や選択を奪われた世代だと思います。私も大学時代に出場のチャンスがあった大会がいくつも中止・延期になりましたし、いざ情勢が収まり大会に出られるようになった頃には就職をし、社会人として選手活動だけに集中することが難しくなっていました。それでもどちらかに道を絞るのではなく、「とりあえずやれるところまではどちらもやってみよう。」と続けた結果、大会出場と社会人生活を両方続けることができています。
様々な選択肢を選ぶ過程で「どちらか」だけではなく「どちらも」という選択肢があるかどうかを一度考えてみるのも面白いかもしれません。
そうすることで徐々に自らの人格形成の要素を増やしていくことができると思いますし、人生で面白いと感じる機会も自ずと増やすことができると思います。
2000/1/1生 北海道出身
所属:東京都武術太極拳連盟
職業:TOTO株式会社
主な競技成績:
■ 2016年 第8回アジアジュニア武術選手権大会
[B組]太極拳2位・太極剣1位
■ 2016年 第6回世界ジュニア武術選手権大会
[A組]太極拳2位・太極剣2位
■ 2018年 第9回アジアジュニア武術選手権大会
[A組]太極剣2位
■ 2022年 第39回全日本武術太極拳選手権大会
[自選難度]太極拳3位
■ 2023年 FISUワールドユニバーシティゲームズ
日本代表選手