「ぎふ清流国体」武術太極拳 選手・観客・スタッフあわせて900人近くが参加

第67回国民体育大会

ぎふ清流国体2012

9月30日・北方町でデモスポ行事「武術太極拳」

選手・観客・スタッフあわせて900人近くが参加

【掲載:2012年10月17日】


大会マスコットの
「ミナモ」

第67回国民体育大会の「ぎふ清流国体」が9月29日から10月9日まで,正式競技39競技・公開競技2競技・デモンストレーションとしてのスポーツ行事(デモスポ行事)26行事が岐阜県内の各会場で開催された。

今大会は「東日本大震災復興支援」を掲げ,被災地を元気づける大会」「日本再生のシンボルとなる大会」を目指したもの。

デモスポ行事【武術太極拳】は「武術太極拳競技会」として9月30日(日),本巣郡北方町の北方町総合体育館で開催された。公益財団法人日本体育協会,文部科学省,岐阜県,北方町の主催。主管は岐阜県武術太極拳連盟(小見山幸治会長)が務めた。

9月30日午前の「武術太極拳競技会」開会式では室戸英夫北方町長の歓迎挨拶,小見山幸治岐阜県連盟の開会挨拶,村岡久平日本連盟副会長・専務理事,戸部哲哉北方町議会議長の来賓挨拶が行われた。また2015年の国体開催県和歌山県の武術太極拳連盟から3人が視察に訪れた。

開会式に続いて,岐阜県連盟の会員約140人による「24式太極拳集団演武」が行われ,会場は大いに盛り上がった。競技の間に,アトラクションとして北方町立幼稚園の園児たちによる「ミナモダンス」や,ねんりんピック岐阜県代表チーム,小龍武術隊,CentralWushu,日本代表の下起悦郎選手(愛知県連盟所属),丁傑氏による演武が次々と披露され,会場から大きな拍手がおくられた。

台風警報発令のため13時30分以降の競技会日程は全て中止された。表彰式も中止となったため,競技が成立した種目の入賞者には後日,大会事務局から賞状が送付された。

大会には選手103人,審判25人,大会役員・スタッフ130人(北方町役員スタッフ含む),集団演武140人,ゲスト演武38人,北方町アトラクション約30人,一般観覧者400人が参加した。

来年の国体は東京都で開催される。

武術太極拳競技会の成績は次のとおり。

男子24式太極拳A①仲政弘②松原秀雄③中神定,男子24式太極拳B①多田勝彦,男子32式太極剣A①仲政弘,男子32式太極剣B①内牧真一,女子32式太極拳A①村瀬美代子②那波厚子,女子32式太極剣B①苅谷里美②小田嶋郁子③服部美和子④片山三規子

*女子24式太極拳A・Bは台風による警報発令のため中止となった


武術太極拳競技会
開会式でのアトラクション「ミナモダンス」を
披露する地元のちびっこたち

競技会開会式で行われた,
岐阜県連盟会員140人による集団演武ぎ

 

 

ぎふ清流国体デモスポ行事
「武術太極拳」を開催して

ぎふ清流国体デモスポ行事として,太極拳競技会を開催することに決まってから,約5年,実行委員会として準備をしてきました。2010年千葉国体,2011年山口国体にも視察に行き,千葉県連盟,山口県連盟の役員の皆様には相談にのっていただいたり,資料を送っていただいたりと,本当にお世話になりました。

多くの方々のお力をお借りして本競技会を開催することができました。役員・スタッフ一同感謝の気持ちでいっぱいです。

競技会のほかに,アトラクションとして地元幼稚園児による「ミナモダンス」にあわせて,大会マスコットキャラクターの「ミナモちゃん」も応援に駆けつけるなど,会場は競技会の真剣な空気とはうってかわって,和やかな雰囲気に包まれました。また,ねんりんピック太極拳岐阜県代表チームによる演武には温かい応援をいただきました。愛知県連盟からジュニアの皆さんによる集団拳術の華やかな演武には会場が大いに沸き,下起悦郎日本代表選手と丁傑先生による特別演武には観客全員が息をのんで見入っていました。

台風17号の接近による警報が発令され,午後1時30分には全ての競技日程が中止となってしまい,とても残念でしたが,参加者の皆さん,審判・スタッフが全員無事に帰宅するためには仕方がなかったと思っています。みなさんのご協力に感謝いたします。ありがとうございました。

(岐阜県武術太極拳連盟事務局)



9月29日,ぎふ清流国体総合開会式のオープニングプログラムで「自選太極拳」を整然と演武する県連盟会員ら700人

 

総合開会式オープニングプログラムに参加

700人による太極拳演武 準備と練習に半年以上

9月29日,岐阜市の岐阜メモリアルセンター・長良川競技場で「ぎふ清流国体」総合開会式が行われ,岐阜県連盟の会員ら700人による「入門太極拳」をベースにした自選太極拳集団演武が披露された。

太極拳集団演武の前に,ぎふ清流国体・大会ソング「はばたけ,未来へ」にあわせて踊る「ミナモダンス」が佐藤弘道さん(「体操のお兄さん」でおなじみ)の号令で大会マスコットの「ミナモ」,チームミナモのみなさんにより披露された。自選太極拳集団演武は,音楽家・喜多郎が清流・長良川を旅して作曲した楽曲『水に祈りて』にのせて行われた。

 「総合開会式オープニングプログラムに参加することに決まってから約1年。また,本格的に自選太極拳の練習を始めて約半年と,とても短い時間で準備と練習をしました。梅雨の蒸し暑い時期の体育館での練習や,真夏の炎天下,本番会場での合同練習,何回も変更があり,戸惑いながら行ったリハーサル。自選太極拳に加えてミナモダンスの練習もあり,毎週のように講習会がありました。連盟会員の皆さんのご協力・努力で無事に本番を迎えることができました。感謝の気持ちでいっぱいです」

(岐阜県連盟事務局)

武術太極拳が国体の「公開競技」に決定

2019年から2022年までの4年間

現在は国民体育大会(国体)の「デモスポ行事」として実施されている「武術太極拳」が7年後の2019年
(第74回大会=茨城県)から2022年(第77回大会=開催地未定)までの4年間,「公開競技」として実施さ
れることになった。

上記期間の国体で実施される陸上,水泳,サッカー,卓球などの正式競技は本大会・冬季大会合わせて
40。武術太極拳はじめ計5競技(綱引,パワーリフティング,ゲートボール,グラウンドゴルフ)が公開競
技となる。今後の国体開催地は2013年=東京都,2014年=長崎県,2015年=和歌山県,2016年=岩手県,
2017年=愛媛県,2018年=福井県,2019年=茨城県,2020年=鹿児島県,2021年=三重県