今年度より長拳技能検定「初段」がスタート

2001年度から始まった「長拳技能検定制度」は、約20年近くにわたり1~6級の形で実施されてきましたが、今年度より長拳技能検定「初段」がいよいよスタートします。

実施時期については、今年12月に東京・大阪両会場で「初段」のみを単独で実施します。同じく今年度後期にあたる2021年1~3月に、例年「1・2級」を実施している5会場のうち、東京・大阪では従来通り「1・2級」のみの実施、それ以外の3会場(盛岡・名古屋・福岡)については、「1・2級」に「初段」を加えて同時に実施します。同年度後期に5会場同時に「初段」検定をスタートすることで、1級で待機されている多くの「初段」受験希望者の各会場への分散化を図ります。

「初段」検定の内容は、1日目 事前講習、2日目 検定試験の形は「1・2級」と同様で、以下2つの試験を行います。内容については下記の表を参照の上、受験をお考えの方はそれぞれに準備を進めてください。

◆套路試験:

「長拳国際第一套路(長拳B套路)」全套路。
※試験形式は、前半・後半に分けて演技します現在、国内外の多くの大会で規定種目となっており、昨秋からスタートした第74回 茨城国体公開競技でも規定套路に採用されています。

◆動作組合せ試験:

「長拳国際第一套路(長拳B套路)」にある、跳躍動作を含んだ3種類の組合せ動作を行います。

実施要綱は、8月中の発表を予定していますので、今しばらくお待ちください。

第74回 茨城国体での長拳国際第一套路の演武

第74回 茨城国体での長拳国際第一套路の演武

【受験・受講資格および受験・受講料、登録料】

・検定試験
・講習会
受験・受講資格 ・検定審査員
・講習会講師
受験料
講習会受講料
登録料
技能検定
 初段試験
・1級取得者
・学習期間:
 2年以上
公認B級指導員:
3~4名
(審査員は3名)
※ジュニア普及委員会が委嘱
・24歳以下:
 4,000円
・25歳以上:
 8,000円
4,000円
事前講習会 事前講習会:
 5,000円

【受験・受講資格および受験・受講料、登録料】

  套路試験 動作組合せ試験
  内容 判定基準 内容 判定基準
初段 「長拳国際
 第一套路
 (長拳B)」
 〈全套路〉
1.予備勢~
 62.收勢

・套路動作内の手型・手法・歩型・歩法・腿法・身型・身法等の基本技術をおおむね理解し、比較的正確でスムーズに動くことができる。

・套路動作内の跳躍動作について、要領と動きをおおむね理解している。

・勁力・協調・精神・風格・リズム等、長拳の特徴をおおむね表現できている。

・コート内における套路の基本的な路線を、おおむね把握している。

・12-② 提膝衝拳~
15-② 側身挙腿平衡

・22-③ 提膝推掌~
29. 並歩推掌

・53-⑤ 提膝抄拳~
57. 弓歩盤肘

・各跳躍動作の手順・要領を理解し、おおむねこなしている。

・各組合せ動作の規格が比較的正確で、勁力・協調・精神・風格・リズム等、おおむね表現できている。

※初段の課題套路「長拳国際第一套路(長拳B)」の参考資料として、『国体公開競技套路 長拳国際規定第一套路(長拳B套路)』テキスト(赤色の表紙)を活用する

※初段の套路試験実施方法は、前半(1.予備勢~41.横襠歩亮掌)と後半(41.横襠歩亮掌~62.収勢)に分け、半套ずつ演技する