国際審判員招請<2024年版国際ルール研修会>実施報告

日本連盟は、2025年度の国際大会から「2024年版武術套路競技規則」が採用されることを受け、日本においても自選難度競技やジュニアの日本代表選手の選抜にかかる場合があり、国際大会への対応を促進するため、中国より国際大会審判長クラスの講師3人を招請して、2024年12月28日(土)・29日(日)の2日間、日本連盟トレーニングセンターにおいて研修会を開催しました。

急遽の開催となりましたが、研修会には全国から120人が参加しました。研修会の詳細についてはレポートをご参照ください。

2025年度にも全国で研修会を実施する予定です。ぜひご参加ください。

○講師

林 小美(浙江大学教授、博士研究生指導教官、国際A級武術審判、現任中国体育科学学会武術分会委員)

劉 志鋼(北京体育大学武術系専攻卒業、高級教練員、国際A級武術審判、四川省武術協会常務副主席)

高 楚蘭(集美大学体育学院教授、博士課程指導教官、国際A級武術審判、中国武術協会青年学者工作委員会主任委員)

○通訳

孫 建明(日本武術太極拳連盟 常務理事、選手強化委員会および国際交流委員会委員長)

竹中 保仁(日本武術太極拳連盟 審判委員会委員長、国際審判員)

2024年版国際競技規則 研修会レポート

2024年12月28・29日の2日間にわたり、中国より林小美老師、劉志鋼老師、高楚蘭老師の3人の国際審判員を招聘し、2024年版国際競技規則の研修会を実施した。現在、国際大会に基づき、国内で国際大会にかかわるジュニア大会や自選難度競技部門で採用しているルールが2025年度から変更され実施されることになった。今回招聘した3人の老師は国際大会では審判長を歴任し2024年に改められた国際競技規則の編集を担当された方々であり、今回の2024年版の新ルール研修会は世界初であった。

1日目は今までの国際ルールとの相違点、変更された内容を「動作規格、演技レベルと難度動作」に分けて説明がなされた。大きく追加・変更された内容は套路構成(自選難度競技において)についての減点内容であった。

2日目は日本連盟強化指定選手(8人)による演技を見ての模擬採点を行い、3人の老師より選手の減点箇所、問題点を解説いただき採点研修を行った。また最後には研修内容の更なる理解と把握のために筆記試験を行った。

2日間、非常に有意義な研修になったこと、大変感謝しております。

(審判委員会)

中国より国際審判員3人を招請して実施

中国より国際審判員3人を招請して実施

孫建明選手強化委員長と竹中保仁審判委員長が通訳を担当

孫建明選手強化委員長と竹中保仁審判委員長が通訳を担当

2日目は強化指定選手による演技を見ての模擬採点を実施

2日目は強化指定選手による演技を見ての模擬採点を実施

冬季強化合宿参加者は別途、選手の観点から講習を行う

冬季強化合宿参加者は別途、選手の観点から講習を行う