アジア武術連盟が総会を開催、来年、再来年の大会を決定

【掲載:2010年12月15日】

 第16回アジア競技大会直前の11月11日午前、アジア武術連盟(WFA)第35回執行委員会(理事会)、午後にはWFA第13回全体会議(総会)が、中国・広州市の南端にある南沙グランドホテルで開催された。
来年のアジアジュニアは中国で
再来年、ホーチミン市でアジア選手権

 執行委員会では今回、役員改選に伴う原案が村岡久平WFA秘書長(事務総長)から提案され、協議の結果承認された。
 執行委員会の(13人)の任期は4年間。会長=于再清(中国)、副会長=霍震寰(中国香港)、黄永江(ベトナム)、紀永輝(マレーシア)〈新〉、マーディ・アリネジャド(イラン)〈新〉、秘書長=村岡久平(日本)、副秘書長=王玉龍(中国)、委員=李潤宰(韓国)、サイ・ツァン(ミャンマー)、エンガ・シディクィ(バングラデッシュ)、ジュリアン・カマチョ(フィリピン)〈新〉、スハンデ・クサマ(インドネシア)〈新〉、中央アジア地域から1人。秘書処主任に岡﨑温(日本)が承認された。
 またWFAの技術員会(9人)も承認された。
主任には陳国栄(中国)、副主任にイランとベトナム代表が選任され、川崎雅雄(日本)委員も再任された。
 伝統武術委員会(7人)の主任に李文欽(中国・マカオ)が選任された。
 さらにWFA新規加盟のクウェートとモルディブが承認された。これで、WFAの加盟は38カ国・地域となった。
 次に、来年(2011年)開催の第6回アジアジュニア武術選手権大会の開催について協議し、来年8月に中国で挙行することを決めた。これを受けて中国武術協会は帰国後に開催都市を決定することになった。
 再来年(2012年)挙行予定の第8回アジア武術選手権大会はベトナムのホーチミン市で行うことを決定した。時期は2012年秋となる見込み。また。フィリピンも開催の意向を示していた。
 執行委員会はさらに組織の強化に励み、アジアオリンピック評議会(OCA)加盟の45カ国・地域すべてのWFA加盟を目指して今後努力することを確認した。

WFA第13回総会で執行部人事を承認
東ア・南アなど5地域がともに向上に努力

 午後にはWFA第13回総会が開かれ、23の国・地域の代表が出席して協議が行われた。
 日本、中国、韓国、中国香港、中国マカオ、中国台北、ブルネイ、ミャンマー、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、バングラデシュ、インド、ネパール、スリランカ、イラン、イラク、ヨルダン、イエメン、キルギス、トルクメニスタンの23国・地域の代表が出席した。
 日本は谷川大日本連盟選手強化委員会委員長が出席した。
 于再清会長が、この4年間、WFAは大いに発展してきたと述べ、アジア武術界の成果は世界の「武術(普及)運動」の要であり、アジアが先頭に立って努力していこうと意欲を示した。村岡秘書長が活動報告を行い、「アジアは東アジア、東南アジア、南アジア、西アジア、中央アジアの5地域で構成されているが、最近では地域間の発展の度合いの格差が少なくなっている」と現状を報告して、今後も協力しあって向上していく努力をしたいと述べた。
 総会はアジアの各種大会開催や役員改選などの議題すべてを承認して閉会した。
 次の第14回WFA総会は2012年にベトナム・ホーチミン市で開かれる予定。

第13回WFA総会で。于再清会長(右から5人目)、
村岡久平事務総長(右から3人目)ら