国際ニュース:国際武術連盟第28回理事会「ローザンヌ事務所開設」「来年以降の国際大会予定」

【掲載:2012年10月17日】

近くIOCのあるローザンヌに事務所を開設

中国マカオでの第4回世界ジュニア武術選手権大会開催を前に,9月19日午前,大会会場の会議室において,国際武術連盟(IWUF)第28回理事会が開かれた。

同会議には,于再清会長(中国)をはじめ14人の理事(1人は代理)が出席した。出席理事の国・地域はイギリス,トルコ,イタリア,スイス,カナダ,アメリカ,リビア,シンガポール,マレーシア(代理),イラン,香港,中国,日本。欠席はニュージーランド。

冒頭,9月18日逝去した元中国スポーツ相で,武術の国際的発展に多大なる尽力をされた伍紹祖先生の冥福を祈り全員で黙祷をささげた。

于再清会長の基調発言に続き,IWUF事務総長(秘書長)に就任したばかりの劉兆剣女史(中国)からの会計報告等があり,王玉龍IWUF技術委員会主任(中国)から報告と提案が行われた。

これらの発言,報告を受けて活発に討議が行われ,討議を通じて昨年10月にトルコ・アンカラで開催の理事会,総会で展開されたIWUF会長を2人の候補者から選ぶ選挙を行ったことをはじめ,組織の団結と発展,オリンピック競技への正式参加を目指す努力などが協議された。

于再清会長は,特に今後,組織を拡充・発展することに各地域で努力していくことに強調した。

また,オリンピック競技への参加実現を考え,IOC本部のあるスイス・ローザンヌに「IWUFローザンヌ事務所」の開設準備を現在行っていて,近く正式オープンの運びとなることを説明した。

 

2013年秋の世界選手権はマレーシアで
再来年の世界ジュニアはトルコで開く

さらに来年マレーシア・クアラルンプールで開催の「第12回世界武術選手権大会」の日程を10月下旬にしたいと希望を述べ,大会会場をはじめ宿舎などの準備状況が紹介された。正式な日程は近く決定される。

さらに,再来年に開く「第5回世界ジュニア選手権大会」にトルコが立候補の意向を示し,計画の概要が紹介され,理事会は2014年に同大会をトルコ・アンタリア市で挙行することを決定した。

会議はIWUF技術委員会の王玉龍主任(中国武術協会副会長)から今回の選手権大会で30人の選手の中からドーピング検査を行うことが説明された。

さらに王主任は今後の計画案の紹介・説明を行った。出席した村岡久平IWUF理事は,組織の拡充にあたり,加盟の少ないオセアニア地域について特に配慮していこうと提案した。



国際武術連盟第28回理事会の模様。9月19日,中国・マカオで